ABOUT<&ISSUE>issue2|プライムガーデンとスタイリスト井伊 百合子さんのプロジェクト第二弾

伊勢丹新宿店 本館4階 プライムガーデンが、スタイリストの井伊 百合子さんをディレクターに迎え、ものづくりの背景にある問題に目を向けながら“現代の名品”を追求する<&ISSUE/アンドイシュー>。
このプロジェクトでは、瞬間的な高揚感だけでなく、生産の仕組みや作り手の問題意識(イシュー)に耳を傾け、一過性ではないファッションの喜びとあたらしいお買物のあり方を探求していきます。
1.受注生産に挑戦したISSUE1
最初の取り組みとなったのは、2021年の9月。
6つのブランドと手を組み、ものづくりを行いました。
パートナーとなったのは、生産過程に対する誠実な姿勢、長い間愛着を持って身にまとうことができる衣服を作り出す、高いデザイン性を持ったブランドたち。そして、デザイナーとの対話によって、井伊さんの視点がそこに介在することで、「あたらしいラグジュアリー」の一端を担う“現代の名品”を目指しました。
&ISSUE 1についてはこちらから。
・プライムガーデンとスタイリスト井伊 百合子さんが<&ISSUE>を始めた理由|2021年8月25日
伊勢丹新宿店 本館4階 センターパーク/ザ・ステージ#4で2021年9月に行った受注展示会の様子。実際に着用いただける商品のサンプルやルック写真だけでなく、会場の壁面には、井伊 百合子さんのコメントを掲載し、企画のコンセプトをお伝えしました。そのほか、手に取って触れることができる素材見本やデザイナーの直筆のデザイン画などを展示し、プロダクトの生産背景、それぞれのブランドが提案する価値観を、多角的にお伝えする構成でした。
また、企画の軸として「受注生産」という販売方法に挑戦しました。
これは、オーダー数のみ生産を行い、過剰な在庫を生み出さない仕組みです。シーズン性というスピーディなサイクルによって生産され、売れ残ったものが、その後セールにかけられ、そのプロダクトが本来持っていたはずの価値が失われてしまうことを百貨店としても課題と捉え、解決にむけて問いを投げかける試みでした。
2.作り手に寄り添う販売方法の必要性

しかし、受注生産は、それぞれのブランドが持つ生産の背景によっては、買い取った生地が余ってしまう、工場の稼働に対して利益が見込めず、作り手の負担が大きくなってしまうなど、さまざまな問題を引き起こす可能性があることにも気づかされました。
このような初回での学びをふまえて、2022年の3月下旬から6月初頭にかけて発表を行うISSUE2では、プライムガーデン店頭や、オンラインストアでお買い求めいただける期間を長く設定し、生産された在庫をゆっくり誠実に届ける仕組みも整えることにしました。
3.「長期販売」と「受注生産」という二軸で進むISSUE2
プライムガーデンの店頭で、ポップアップの開催後も長期にわたって販売をするのは、季節を問わず、毎日の生活を心地よいものにしてくれるライフスタイルグッズやアンダーウェア。これが「パーマネントライン」です。
また、受注生産による「エターナルライン」に位置付けられるのは、永遠に受け継がれていってほしい特別な逸品たち。職人の手仕事により、時間をかけて作られる特別な受注生産品を展開していきます。
それぞれのプロダクトや作り手に関しては、順次、生産の背景やブランドの特徴、プロダクトに加わる井伊さんの視点につ InstagramやWEBページで発信していきます。ぜひ楽しみにお待ちください。

スタイリスト 井伊 百合子さん
東京生まれ。文化服装学院で服づくりを学びながら、在学中よりスタイリスト Sonya S.Park氏に師事。5年ほどのアシスタント期間を経て、2008年に独立。『装苑』『ku:nel』『Ginza』『&Premium』などの雑誌や、無印良品といった企業の広告、俳優のスタイリング、ファッションブランドのルックブックなどを手がけています。
Text and Edit:kontakt
2022年の3月下旬から6月初頭にかけて発表を行うISSUE2。3月23日より、「パーマネントライン」として<Échapper>をパートナーに迎え制作したプロダクトをご紹介いたします。
詳しくはこちらから。
・<Échapper/エシャぺ>休息の時間に寄り添う、白のタオル・パジャマ・ベッドリネン。|2022年3月23日
イベント概要
■2022年3月23日(水)~4月5日(火)
■伊勢丹新宿店 本館4階 センターパーク/ザ・ステージ#4

※本館4階 ザ・ステージ#4にてイベント・プロモーションを併設中。