東京都
〈人形の小島〉
慶雲雛
【1点限り】 440,000円
桐粉・焼物・絹、サイズ:
約幅64×奥行40×高さ33cm
仕上がりを吟味する小島孝司 氏。
市松人形 人形の小島 東京都
先代から跡を継ぎ45年、〈人形の小島〉の工房では、小島孝司さんが1人で桐塑の木目込人形づくりに勤しんでいます。江戸時代から続く伝統技法として歴史が長く、主に縁起物として市松人形や雛人形、鍾馗人形がつくられています。
顔づくりに精通した頭師と呼ばれる職人もいますが、型づくりから絵付け、結髪に至るまで一体の人形を一人でつくる技術を有する職人は、現在小島さんおひとり。桐塑の型をとる木型は自ら彫りだすもので、独学による試行の末10年かけてようやく形になるようになったと話します。
及川映峰氏を師と仰ぎ、ゼロからモノをつくる面白さに魅力を感じたと言う小島さん。頭11年、着付け8年と鍛錬の末に得た技で表現するのは、手づくりだからこそ出せる柔らかさと繊細さ、そして逞しさと優しさ。「師匠の型を使っていては、師匠のモノにしかならない。すべてを自らつくることで初めて自分のモノになる。」と信念を語ります。
50年前に師匠からいただいた1本の小刀、これを何度も使い、何度も研ぐことが職人の一歩。使いつぶすとようやく手馴染みが良くなり、刃使いも上達するとされています。
小島さんは、人形づくりの文化を残すために“時流を取り入れた表現のカタチ”を目指し、現代に合う顔つきや衣装の探求をしています。「暮らしのそばに飾ってもらうこと、そしてこれを見てかわいいなと心の癒しになるものをつくり続けたい。」と話す、小島さんの想いが込められた人形の表情には、どこか優しさが漂います。完成した人形を手に取る小島さんの眼差しにも愛情と優しさが満ちていました。
丁寧に刃を入れ滑らかな表情をつくりあげる。
絵付け前の顔がズラリ。今か今かと待ちわびているようで愛らしさが溢れる。
命を吹き込むように繊細な筆さばきで顔を描く。
大切な道具である彫刻刀。
東京都
〈人形の小島〉
慶雲雛
【1点限り】 440,000円
桐粉・焼物・絹、サイズ:
約幅64×奥行40×高さ33cm
※【工房を訪ねて】の掲載画像に一部、店頭でのお取り扱いのない
商品もございますので予めご了承ください。
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