第16回 ほかほか& ほっこり！ 鱈と里芋の和風グラタン。～ツレヅレハナコ、今日の買物カゴ。～

寒くなると恋しくなるのが、アツアツのグラタン。とろりとしたホワイトソースをひと口食べると、心も体もじんわりと温まります。

とはいえ、作るのはちょっと苦手という方も多いのでは。その理由の一つがホワイトソース！バターと小麦粉を焦げないように炒めてから、牛乳を入れて少しずつのばして……、洋食の定番ソースとはいえ、小麦粉がだまになってしまいがちです。

私自身、そんな「ホワイトソース問題」に終止符を打ったのが、20年ほど前、フランスビストロでの料理教室で習った「グラタン・ドフィノア」。じゃがいもを牛乳で煮てナツメグで風味をつけたものをオーブンで焼いたシンプルな料理で、肉料理のつけあわせにするそう。

じゃがいもから出るでんぷんでとろみをつけるので、粉類は登場せず気軽。「これは超簡単ホワイトソース！」と勝手に解釈した私は、日本でいろいろなバージョンを作るようになりました。

中でもお気に入りは、和風アレンジ。里芋で作ると、ねっとりしたとろみがついてまたおいしいものです。具には、あっさりとした鱈を。海老や牡蠣などもよく合います。そして、味つけはみそで。乳製品とみそは相性が良く、なんともやさしい仕上がりになるのです。

寒い冬の日、ぜひ暖かい部屋でグツグツ煮えるグラタンを気軽に楽しんでみてくださいね。

※生鮮品は天候などの諸事情により入荷がない場合、また収穫状況により、産地、価格、販売期間が変更になる場合がございます。

材料 （2人分）

生鱈（切り身）　1切れ

〔下味〕

・塩、こしょう　各少々

・酒　小さじ1

里芋　3個

長ねぎ　1/2本

豆乳　1カップ

生クリーム　1/2カップ

みそ　大さじ1

バター　20g

グリュイエールチーズ　50g

作り方

①鱈は3等分に切り、下味の材料をまぶす。里芋は皮をむいて5㎜厚さの輪切りにする。長ねぎは斜め薄切りにする。

②フライパンにバターを中火で熱し、長ねぎを軽く炒める。わきによせて鱈を並べ入れ、表面を焼いて取り出す。里芋を加えて長ねぎと炒め合わせ、豆乳を加えてふたをして5分ほど、途中かき混ぜながら弱火で煮る。

③鱈を戻し入れて、生クリーム、みそを加え、とろみがつくまで3分ほど煮る。耐熱容器に入れて削ったチーズをふり、210℃のオーブンで15分ほど焼く。

材料 （2人分）

白菜（中心部分）　150g

ハム　2枚

〔ドレッシング〕

・しょうゆ、オリーブオイル　各大さじ1/2

・米酢　小さじ1

・ゆずこしょう　小さじ1/4

薬味青じそ　3g

作り方

白菜はそぎ切りにする。ハムは半分に切り、1㎝幅に切る。ボールにドレッシングの材料を合わせ、白菜、ハム、薬味青じそを入れてサッと和える。

写真：福田喜一　

スタイリスト：野村奈央　

文：ツレヅレハナコ