【ツレヅレハナコ、今日の買い物】ハーブの爽やかな香りが口福を呼ぶ、フレッシュトマトとミントのスパゲティ。               

トマトソースは、水煮缶が定番。でも、春めいてくると食べたくなるのが、フレッシュなトマトを使ったスパゲティです。

夏野菜のイメージが強いトマトですが、「味の旬は春、量の旬は夏」とも言われるほど春のトマトは抜群においしいもの。たくさんの種類の露地物も出回るため、サラダにするトマト選びも迷うほどです。

水煮缶に比べて、みずみずしい酸味や甘みがあるので、加熱時間は最小限に。少しだけ火を入れることで旨みがぐっと引き立ちます。

私はトマトをメインで味わうために、肉や魚などの具は入れません。代わりに加えるのは、ハーブとチーズ！なかでも大好きなのがトマト、ミント、フェタチーズの組み合わせ。

これってサラダで食べても最高なほどの、ゴールデントライアングルだと思うのです。

実際、そんなサラダを知ったのはイスタンブールの食堂でのこと。隣の席のおじさんが生のトマトとフェタチーズを頼んだと思ったら、自分でオリーブオイルをかけて、トルコでは定番のドライミントをパラパラと。「なるほど、オリジナルのサラダか」と思わず凝視しました。

さっそく日本でフレッシュミントを使って試したら、サラダはもちろん、パスタソースにしても絶品。春になり、この組み合わせのスパゲティを食べるたび、かの地の食堂を思い出します。

※生鮮品は天候などの諸事情により入荷がない場合、また収穫状況により、産地、価格、販売期間が変更になる場合がございます。

材料 （2人分）

ミニトマト　30個

ミント　15枚

フェタ　60g

にんにくのみじん切り　1かけ分

オリーブオイル　大さじ2

塩　少々

スパゲティ　160g

作り方

①ミニトマトは半分に切る。フェタは1㎝角に切る。

②冷たいフライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて弱火にかけ、香りが出たらミニトマト、塩を入れる。全体がとろりとしてきたら、ミントの葉をちぎりながら加える。

③スパゲティを袋の表示通りゆでる。ゆであがる直前にソースへフェタを加えてひと混ぜし、すぐにスパゲティを入れて全体に絡める。

材料 （2～3人分）

じゃがいも　2個

砂糖　小さじ1

生ハム　60g

紫玉ねぎ　1/8個

イタリアンパセリ　8茎

【A】

・オリーブオイル　大さじ2

・レモン汁　1/2 個分

・マヨネーズ、マスタード　各大さじ1

作り方

①じゃがいもは皮をむいて四つ割にし、ひたひたの水と砂糖を加えてゆで、竹串がすっと通るようになったら湯をすてて鍋をゆすり、粉吹きいもにする。熱いうちにフォークなどでつぶす。

②生ハムは5㎜角、紫玉ねぎは薄切りにする。イタリアンパセリは葉の部分を2㎝長さに切る。

③じゃがいもの粗熱が取れたらAを混ぜ、生ハム、紫玉ねぎ、イタリアンパセリを加えてさっくりと混ぜる。

写真：福田喜一　

スタイリスト：野村奈央　

文：ツレヅレハナコ