<フリッツ・ハンセン>×AURALEE
生活に馴染む椅子を、繊細な色合いで包む。

photo by TAKEMI YABUKI
エレガントでありながらエフォートレスで誠実な<AURALEE/オーラリー>の服。デザイナーの岩井 良太さんは、そんな<オーラリー>らしさを<フリッツ・ハンセン>の2種類の椅子で表現しました。ライトグレーやライトベージュといった色合いの穏やかさが、モダンな名作を彩っています。

デザイナーの岩井 良太さんは1983年生まれ。さまざまなブランドでパタンナーやデザイナーの経験を積んだ後、2015年春夏より<オーラリー>のコレクションを発表してきました。2017年に東京・南青山にブランド初の直営店舗をオープンさせ、翌年に「FASHION PRIZE OF TOKYO 2019」を受賞。2019年秋冬よりパリファッションウィークに参加して、2019年には毎日ファッション大賞の新人賞・資生堂奨励賞を受賞しています。
<オーラリー>の特徴は、明瞭なオーセンティックさ、フォーマルと呼応する静かなエレガンス、繊細な洗練と調和するコンフォートです。そしてコレクションのいちばんのインスピレーションは、素材や生地そのものだといいます。以前から<フリッツ・ハンセン>に憧れがあったという岩井さんは、<オーラリー>のレディースの洋服のために開発したテキスタイルを「セブンチェア」の張り地として使用。また絶妙のベージュとグレーを用いた2種類の「ドットスツール」も手がけています。1脚ずつでも魅力的ですが、3脚揃った色彩のバランスにはいっそうの<オーラリー>らしさがあります。
※本企画は、終了いたしました。
FRITZ HANSEN 150th Celebration
三越伊勢丹オンラインストア先行販売のご案内
□2023年5月24日(水)午前10時~6月6日(火)午前10時
※品切れの際はご容赦ください。予めご了承ください。
※詳細はこちらをご覧ください。
店頭イベント情報
□2023年6月7日(水)~6月13日(火)
□伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ

今回、岩井さんが選んだのはアルネ・ヤコブセンがデザインした「セブンチェア」と「ドットスツール」ですね?
<オーラリー>がつくるのは、決して強く主張するものではありません。家具についても生活の中にすぐに馴染む、雰囲気のいいものにしたくて、2種類の椅子を選びました。特に「セブンチェア」は、僕にとって最もベーシックな椅子。絶対に廃れることがなく、いつまでもモダンに見える、とても実用的な椅子だと思います。また公共施設にたくさん並んでいても絵になるし、ファブリックによっては特別な1脚に見える、振り幅の大きさも魅力です。「セブンチェア」も「ドットスツール」も、何十年も愛され続けてきたマスターピースですよね。できる限り余計なことをせず少しだけ<オーラリー>のニュアンスを加えて、<オーラリー>のコレクションと並んでも馴染むようなものを目指しました。
コラボレーションに際して、「セブンチェア」には<オーラリー>のテキスタイルが張り地になっていますね?
2022年秋冬コレクションのために開発した生地で、レディースのジャケットやパンツに使いました。ウールに綿のモールを打ってつくっています。「セブンチェア」に張ったのはコレクションには使っていない色で、白っぽく見えるとても薄いライトグレー。縦糸が白、横糸がライトグレーなので、色合いに光を吸い込むような奥行きがあるんです。立体感も豊かでちょっとコーデュロイのように見えますね。綿もウールも一年を通して使える素材なのと、気持ちよく座れそうな柔らかいテキスタイルが、椅子にちょうどいいと思いました。もちろん耐久性についてはテスト済みです。またシートの裏面のウッドはオレゴンパインを選びました。生地の色合いと相性がよく、上品に見える組み合わせになっています。

「ドットスツール」も繊細なカラーリングがポイントになっていますね?
こちらは2種類の色を選んでいて、ライトグレーとライトベージュです。一見同じ色に見えるぐらいの微妙なトーン違いを目指しました。「セブンチェア」と近い考え方で、空間に馴染む、上品な色合いの中から、2色が混ざって何脚かが並んだ状態をイメージして決めました。
1脚でもいいのですが、そんなシーンがあったらいいなと思って。現行の「ドットスツール」は4本脚で座面がレザーですが、自宅で使っているヴィンテージの「ドットスツール」を参考に3本脚で座面をウッドにしています。3本脚だとよりミニマルで緊張感がある気がして好きなんです。3本脚の「ドットスツール」はもう何十年もつくられていなかったようなので、まさか実現するとは思いませんでした。本当にうれしいです。

服のデザインを考えるのと、今回のように家具のデザインを考えるのとでは、どんな違いがありますか?
服は人の体を意識して考えますが、家具は人だけでなく空間や場所まで意識して、大きなイメージの中でどんな雰囲気にしたいかを考えていくので、とても新鮮でした。また服とは違い、家具を買ったらそれは常に生活の中にあり続けるので、服とは違うプレッシャーがあります。今回も本当に細かいところまで気にしながら仕様を決めていきました。服以上だったかもしれません(笑)。
もともと家具やインテリアがお好きなんですね?
<フリッツ・ハンセン>なら、やはりヤコブセンのイメージも大好きですが、まだ手に入れていないものとしては、<ポール・ケアホルム>の家具もいつか欲しいですね。ただ、はっきりと好きなインテリアのテイストがあるわけではありません。空間や建築にはずっと興味があり、ポルトガルのアルヴァロ・シザの教会、スリランカのジェフリー・バワが設計したホテル、ドナルド・ジャッドがつくったアメリカ・マーファの展示施設など、実際に足を運んでいます。服とはまったく関係のないところばかりですね。でもそこで感じたムードや世界観には影響を受けるし、具体的にモチーフにすることはないけれど、<オーラリー>の雰囲気を考える時に生かされていると思います。
<フリッツ・ハンセン>はデンマークのブランドですが、北欧についてはいかがですか?
まだ行ったことはないんですが、すごく興味があります。特に海外では、<オーラリー>の服は北欧ぽいって言われることが多くて、最初に展示会をした時も北欧のお店から好評だったんです。いつか行ってみたくて、まだ計画を立てているだけですが、この夏実現するかもしれません。
FRITZ HANSEN 150th Celebration
□2023年5月24日(水)午前10時~6月6日(火)午前10時
<フリッツ・ハンセン>×AURALEEのコラボレーション商品を、エムアイカードをお持ちの方のみ三越伊勢丹オンラインストアにて先行販売を行います。
※ご購入には「三越伊勢丹WEB会員」及び「エムアイカード情報」のご登録が必要です。事前に登録されることをおすすめします。
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※品切れの際はご容赦ください。予めご了承ください。
※オンラインストア先行販売商品発送時期は、商品によって異なりますので、ご注文画面にてご確認ください。
※ご予約の際は、「ご購入に関する注意事項」を必ずご確認ください。
□2023年6月7日(水)~6月13日(火)
□伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ
※事前の入場予約・購入についての注意事項・イベント案内などの詳細は、2023年5月24日(水)から、特設ページにてご案内を予定しております。
※掲載の情報につきましては、諸般の事情により予告なく変更・中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。