YUTHANAN×AURELIE MATIHGOT
ふたりのフランス人が見せるノマドライフ

オレリー・マティゴとユタナンふたりのフランス人が見せるノマドライフのメインビジュアル

フランスをベースに写真というリアルビジュアルに独特の技法を加えることで、想像の世界へと導きながらなにげない日常に回帰するアートを表現するオレリー・マティゴ。
アジアを中心に世界を訪れ、自身の目でセレクトしたアイテムやオリジナルブランドの<Sillage/シラージュ>を通してスローライフを提案する東京在住のフランス人、ユタナン。
ふたりのフランス人のそれぞれの技法と思いが融合した世界観をご紹介します。

YUTHANAN×AURELIE MATIHGOT
ふたりのフランス人が見せるノマドライフ

三越伊勢丹オンラインストア 先行販売

□2025年2月19日(水)午前10時~2月25日(火)午後11時59分

店頭販売期間

□2025年2月26日(水)午前10時~3月4日(火)午後8時
□伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5

店頭販売期間終了後、三越伊勢丹オンラインストアにて再販売する可能性もございます。
2025年3月8日(土)午前10時頃こちら ▽のページにてご案内予定です。

AURELIE MATIHGOT
オレリー・マティゴ

  • リースの画像

    リース

    約 縦20×横20×高さ4cm 143,550円
    ※店頭のみお取扱いとなります。
  • お香立ての画像

    お香立て

    約 縦11×横11×高さ0.5cm
    11,000円 商品を見る
  • イル ニ ア プリュ ドゥ プラックの画像

    il n'y a plus de place

    縦24×横19cm 176,000円
    ※店頭のみお取扱いとなります。
  • オゥ デパールの画像

    au départ

    縦24×横19cm 176,000円
    ※店頭のみお取扱いとなります。

オレリー・マティゴ自身の作品は、素材、色彩、技法などとても幅が広く、ひと言で表現するのは非常に難しい。それゆえ多岐に渡るコラボレーションの可能性は無限大で、彼女が瞬間に思い描く新たな作品が出来上がります。

例えば、京都 清水の窯元「蘇嶐窯」とのコラボレーション。焼き上がった蘇嶐窯の作品にマティゴがクロシェで飾る事もあれば、マティゴが編んだクロシェを蘇嶐窯が花瓶やお皿に模様として残すなど、コラボレーションは決して一方通行ではありません。

始まりは、写真家として風景やオブジェ、時には有名美術館で作品の一部を撮影。
キャンバスにそれらの写真をプリントし、ビーズや刺しゅうでその一部を飾り、過去のものとなる写真を平面から2.5次元の新たな作品として残す「photo brodée (フォトブロデ)」がアーティストとしてのメインの活動でありながら、テキスタイルへの思いはとても深く、布やビーズでファッション寄りの作品やライフスタイル雑貨を制作します。

YUTHANAN/ユタナン

  • ボックスの画像

    ボックス

    11×9cm 110,000円
    ※店頭のみお取扱いとなります。
  • トラックの画像

    トラック

    写真左:7×3cm 写真右:5.5×3cm 各55,000円
    ※店頭のみお取扱いとなります。

ファッションに携わりつつも、決して「ファッショニスタ」の自覚はなく、「ファッション」という言葉すら使わない、自分の世界の中で湧き出る感性に基づいて服を作ったり着たりしています。流行は追わず、経験に基づいた本能に従って、ものづくりやセレクトをしています。
アップサイクルされた木にペイントをしたものとトラックは、パキスタンと日本の両親の間に生まれた画家、Noor ul Ain氏とユタナンとのコラボレーション。

パキスタンのトラックアートは、パキスタン全土で見られる鮮やかで装飾的な芸術です。このアート・ムーブメントは20世紀半ばに登場し、伝統工芸、幾何学模様、花のモチーフなど文化的に大きな影響を受けた鮮やかな色彩とデザインで知られていて、詩やことわざ、動物や風景など、トラックを運転する人たちの物語を語る表現の場でもあります。

これらの作品には、ふたりが厳選した日本や世界の要素が融合しています。
アジアをこよなく愛するユタナンも、タイとフランスの血が流れています。DNAの半分がアジアであることから、自分のルーツを探り、自分がどこから来たのかを知る事でこれから先どこへ向かうべきかを考えるために、アジアの国々を訪れています。アジアの文化には発見が尽きることなく、どんなに旅をしていても新しい発見があります。自宅からオフィスへ向かう間の短い距離でさえ驚くべきものに満ちています。そのような魅力が彼を旅へと導きます。

AURELIE MATIHGOT×YUTHANAN
コラボレーション

  • ボン ヴォヤージュの画像

    Bon voyage !!!

    高さ20×幅14cm (作品は土台の木の部分も含む) 52,800円
    ※店頭のみお取扱いとなります。

ユタナンとマティゴは、それぞれの活動の中でお互いをリスペクトしながら、何年も一緒に仕事をし、2024年5月に東京 中目黒で初めてふたりのポップアップを開催。そして、伊勢丹新宿店での2回目となるコラボレーションのイベントは、彼らの友情をお祝いするものとして企画され、作品制作やお気に入りの雑貨をセレクトしながら共同作品も紹介します。

テーマのアイコンとなる作品「Bon voyage !!!」は、マティゴが旅の途中で偶然ユタナンの愛車にそっくりなおもちゃの車を見つけ、優しく守って絆を紡ぐかのように、その車をかぎ針編みで包みました。このイベントに向けて、ふたりのコラボレーションの始まりです。ユタナンの車の上には見るからに重い石に見立てた荷物を載せ、しかし実際は、軽い木を使ったというマティゴのパラドックスの様な思いが垣間見えます。

旅をこよなく愛するふたりは、ユタナンは主にアジアから、マティゴはメキシコ、そしてふたりに共通する日本からそれぞれインスパイアされ活動のベースとなっています。彼らのノマド的な旅や、リラックスしたライフスタイルを通じて探しだした雑貨や作品は、私たちの忙しい日々にほっと一息つく週末の脇役になればと、ふたりからのメッセージとなるイベントです。

AURELIE MATIHGOT×YUTHANAN
対談

ファッションとアートについて質問しました。
─ファッショニスタはアートから遠い存在に感じますが、どう思いますか?

オレリーオレリー

私はその様には思いません。
ファッショニスタは、しばしばアートにインスピレーションを求めていると思います。
ファッションは、絵画や写真、視覚的なコンセプトといったアーティストの作品から多くを取り入れ、新しいアイデアを生み出します。
アートは、ファッションが表現しようとする美学や物語を豊かにするための重要な源泉となっています。

ユタナンユタナン

僕はファッションを愛する人と、オブジェや技術、服の美しさを理解する人は異なると思います。
人々はしばしば表面的で、ロゴを身につけることにこだわりますが、自分が本当に好きなものや自分の深い内面をもっと探るべきです。我々は皆、文化や経験、環境から生まれる異なるアイデンティティを持っています。それは僕が何年もかけて発展させてきたものです。
旅をし、人々と出会い、過去やアーカイブに興味を持つことが重要です。
しかしながら、僕にとって、服は一種のアートです。色や質感、素材を組み合わせること自体が創造であり、それはブランドではなく美的な好みによって導かれるべきものです。

─どのようなきっかけで日本に住み始めたのですか?

ユタナンユタナン

日本には以前から魅了されていました。その理由は、文化の真実性、仕事への価値観、そして高品質な製品への憧れにあります。
僕はフランスとタイの混血で、アジアで育ったため、フランスへ移住後も、毎夏ほぼタイの家族を訪ねていました。その際、地理的に近いことから家族で日本を訪れたことがきっかけです。
成田空港に降り立った瞬間、何か特別な感覚を覚え、「ここに住むべきだ」と感じましたが、なぜだか分からないけれど、それはほとんど磁力のような、不思議な魔法のような感覚でした。

─よくメキシコへ旅をされますが、メキシコ文化と日本文化に共通点を感じますか?

オレリーオレリー

はい、とても異なる文化でありながら、いくつかの共通点があります。
例えば、工芸においては、編み物やウールを使った技法などの共通する技術が見られます。哲学的な観点では、両文化とも困難に直面した際のアプローチが似ていますね。
特に地震の後、再建に向かう姿勢には深い敬意があります。この再生と再興のエネルギーが両文化をつなげており、地震を経験しない静的で重厚なヨーロッパとは対照的です。

─アートはあなたの人生において、どのような位置を占めていますか?

オレリーオレリー

アートは私の人生において、常に存在しています。アートは私の仕事の中心であり、テキスタイルや色彩、伝統的な技法を用いて想像し、革新し、試みることが大好きです。
家庭でもアートは重要な存在で、芸術的で機能的な要素を組み合わせて空間を装飾することを楽しんでいます。
また、趣味としても、定期的に美術館やギャラリーを訪れ、モダンダンスや演劇、デザインやファッションの新しいコンセプトに情熱を注いでいます。
要するに、アートは日々の生活やインスピレーション、創造的なエネルギーの源です。

─互いの仕事について、またコラボレーションについて話してください。

オレリーオレリー

ユタナンは発見や前進への強い意欲を持ち、新しいプロジェクトの可能性を素早く想像できる、とてもポジティブなエネルギーを持っています。
また、私の想像力をすぐに理解してくれる点が大好きです。彼との仕事はとても楽しく、私たちのコラボレーションは常に進化しています。
ユタナンは、自身のインスピレーションやアイデアを共有することが好きで、私はそれらをテキスタイル作品としてどのように具現化するかを常に考えています。
例えば、物語を語るオブジェや、職人技に根ざしながらも物語性を持つモジュール的な作品をさらに探求しようと考えています。

ユタナンユタナン

オレリーは、他者が私たちに創造的・人間的に何をもたらしてくれるかを理解しています。彼女の作品は、フランス文化への理解と、海外での経験、特に日本との関係を融合させたものです。
彼女の技法にはいつも魅了されています。本人の話を聞くと簡単に思えるのですが、実際には彼女の仕事をこなすには忍耐と注意深さが必要です。
オレリーとは常に互いに新しいアイデアを共有しているので、この先も企画展を継続していきたいです。

プロフィール

オレリー・マティゴのプロフィール画像
AURELIE MATIHGOT/オレリー・マティゴ
アーティスト・デザイナー
アート・クラフト・デザインが交差する領域を探求するアーティスト兼デザイナーとして、多くのコラボレーションやプロジェクトを手掛け、豊かなキャリアを築く。
パリ市からその功績と革新性を評価され、アートとクラフト分野で最も権威ある賞の一つである「グランプリ・ド・ラ・ヴィル・ド・パリ」を受賞。
ファッションでは<コムデギャルソン>、ライフスタイルでは<アスティエ・ド・ヴィラット>など、その他300年続く日本の傘や子ども服など、コラボレーションは多岐に渡る。

作品の特徴は、素材や技法を軸に、持続可能性や色彩表現、そして世界中の伝統的な技術の探求をテーマとしている点にある。
これまでに、アートセンターや地元の職人との協力を通じて、フランスや日本、メキシコなどで多くの展示会を成功させてきた。
持続可能で革新的なデザインを追求し続け、グローバルな視点でアートとクラフトの可能性を広げている。
ユタナンのプロフィール画像
YUTHANAN/ユタナン
デザイナー・アートディレクター・写真家
17歳のとき、パリの靴のブティックで販売員としてファッション業界でのキャリアをスタート。その後、パターン作成や縫製の基礎を学びながら、2年後には店舗マネージャーとして仕入れやマーケティングなどの全業務を担当。その後も複数のブランドでエージェントアシスタントとして働き、ホールセール業務や国際的な関係構築に携わる。

2017年、日本に移住し、日本国内に複数店舗を展開する企業でマーケティング、ショールーム運営、店舗スタッフなど幅広い業務に従事。また、独学で写真家としてのキャリアをスタート。
2018年には、デザイナー兼アートディレクターとして自身のブランド<Sillage/シラージュ>を設立し、独創的な視点でデザインを追求。
2022年には写真エージェンシー「Agence Yuthanan」を設立し、<ラルフローレン>、<ミズノ>、<ザ・ノース・フェイス>、<ジョンストンズ オブ エルギン>、<デサント>など、世界的ブランドとコラボレーションを行う。
さらに2024年には、オンラインギャラリー「Galerie 21」を立ち上げる。デザイン・写真・アートの分野を融合し、新たな創造の可能性を探求し続けている。