<ロイヤル コペンハーゲン>「フローラ ダニカ」の世界

<ロイヤル コペンハーゲン>フローラ ダニカの世界のメインビジュアル

「フローラ ダニカ」をご存知ですか?<ROYAL COPENHAGEN/ロイヤル コペンハーゲン>と言えばブルーのハンドペイント。でもそれだけではありません。すべての工程を数少ない選ばれた職人が手作業で行う、心に沁みいる美を極めたシリーズです。

デンマーク王室とのつながり

フローラ ダニカのお皿の画像

フローラ ダニカは、1790年デンマーク国王クリスチャン7世の命により、熱心な陶磁器コレクターであったロシアの女帝エカテリーナ2世への贈り物として制作されたのが始まりです。以来230年以上に亘り、デンマークの至宝と言われ、今もなお、成型・装飾・施釉・彩色や金彩に至るまですべて手作業で行われています。

フローラ ダニカ」絵柄に隠された物語

絵柄のもととなる植物大図鑑とフローラ ダニカのカップの画像

絵柄のもととなる植物大図鑑「フローラ ダニカ」は、デンマークで1761年から出版が始まり122年の歳月をかけて完成した、当時のデンマーク領土内における植物生態の詳細が明らかとなる大変貴重な資料のことを指しています。
<ロイヤル コペンハーゲン>の「フローラ ダニカ」は、その植物図鑑に収められた3,000種類を超える植物画を絵柄として採用しています。18世紀に最初の「フローラ ダニカ」のディナーサービスが制作されたとき以来、職人の手により高められてきた精緻な技法で、あたかも今そこに咲いているかのような鮮やかさで陶磁器のうえに息づいています。

職人はまさにアーティスト。高度な技術を要する制作工程

制作工程の画像
  1. フリーハンドの手描き模写
    まず初めに、白い釉薬をかけた器と図鑑からとったオリジナルの絵柄の複写を前に作業を進めていきます。選んだモチーフを、白い釉薬の上から鉛筆で描いていきます。陶磁器の上に花やつるを完璧に再現するには、フリーハンドで描く力とバランス感覚を必要とします。フリーハンドでの描画が完成すると、紫がかったグレーのインクを用いて、ペンで輪郭を描写します。
  2. 淡い色から
    次に、最初の彩色作業に進みます。ペインターは明るい・淡い色から順に彩色を始めます。色はぺインター自身が絵具を混ぜ、思いどおりの色あいになるまで試行錯誤が続きます。
  3. 濃い色へ
    彩色の最初の作業が終わると3度目の焼成が行われます。色には深みが出てコントラストがはっきりと出てきます。あらゆるニュアンス、艶、そして色の諧調を思い通りに表現すべく、こうした工程が繰り返されます。絵柄に光が満ち、影が差し、色彩と花の姿が思い通りに表現されたら、ようやく金彩職人の手に受け渡されます。
  4. 美しき金彩
    華やかで特徴的な縁取りはプレートが身に着けるジュエリー。「フローラ ダニカ」に特徴的な、輝くパールを置いたり並べたりしたような装飾、のこぎりの歯のような形状の縁飾り、糸のようなゴールドのラインなどはすべて24金で装飾された、唯一無二のものです。

230余年の時を超えて、現代へ

フローラ ダニカの画像その1

1790年にロシアの女帝エカテリーナ2世への贈り物として制作された当時、磁器は極めて貴重な品物で、「白い金」とも呼ばれるほどでした。発注されて12年ほどたってからこのディナーサービスは完成しましたが、エカテリーナ2世は完成を待つことなく亡くなってしまいました。

フローラ ダニカの画像その2

そのためこのディナーサービスはデンマークにとどまり、1803年クリスチャン7世の誕生日を祝う晩餐会で初めて使われました。この最初の「フローラ ダニカ」のディナーサービスは、今日デンマークの保有する貴重な文化財の一つとなっており、デンマークの自然への、そしてデンマークが誇るデザインとクラフツマンシップへの畏敬の念の結晶として讃えられています。

フローラ ダニカの画像その3

このサービスは、18世紀以降現存するディナーサービスの中でも、当時の姿をほぼ欠かすことなく受け継ぐサービスであり、ローゼンボー城・クリスチャンボー城・アマリエンボー宮殿で展示されています。「フローラ ダニカ」は今日に至るまで世界でも貴重な存在であり、かつ現在も制作が続けられているディナーサービスなのです。

※「フローラ ダニカ コレクション」は、三越伊勢丹オンラインストアでの販売はございません。
※伊勢丹新宿店 本館5階 キッチンダイニング/洋食器/ロイヤル コペンハーゲンでのお取扱いとなります。

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