#メンズ館さんぽ【後編】メンズ館がもっと好きになる?!「おもてなし」トリビアをご紹介


2003年の9月、それまでの「男の新館」から「メンズ館」へとリモデルされた伊勢丹新宿店 メンズ館は今年20周年を迎えました。これを記念して現在、数々のアニバーサリー企画が開催されていますが、じつはメンズ館はこれまでの20年の間に何度もリニューアルされていたり、毎シーズン、時々刻々、来店するたび様々に変化していることをご存知でしょうか。それもこれも、お客さまに喜んでいただきたいという想いから。

後編となる今回は、メンズアテンダントの横山と共にメンズ館の「おもてなし」トリビアをご紹介。
既にご存知の方にも改めてお伝えしたいメンズ館のおすすめポイントは必見です!

<ナビゲーター プロフィール>
横山 日菜子(よこやまひなこ)
メンズアテンダント
紳士肌着、メンズクリエーターズ、メンズコンテンポラリーのスタイリストを幅広く担当後、2019年に新設されたメンズアテンダントに着任。カジュアルスタイリングに定評があり、ギフト選びの相談も得意。食にも興味津々で、いまも「現役の食べ盛り」を自認しています。
Instagram:@isetanmens_attendant

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目次

  1. おもてなしの“空間”「SI」をご存知ですか?
  2. オリジナルのタータンは由緒あるデザインです!
  3. フロアごとに感性を刺激する演出!


メンズ館は、最旬のアイテムとさまざまな企画で、お客さまのおもてなしをさせていただいています。もっと言えば、商品や私たちスタイリストだけでなく、空間でもおもてなしの気持ちを表現しているんです。


たとえば、エントランスを入ってすぐに、お客さまをお迎えする四角いフレーム。これ、なんだかご存知ですか? 同じものは2階、4階、6階にもあるのでお気づきの方もいらっしゃると思います。ここは2019年のリモデル時に新設された「SI=ストア アイデンティティ」と呼ばれるスペース。だいたい1~2ヶ月ごとにテーマを変えたアーティスティックな作品が展示されます。


ここに展示されるのは、メンズ館がいま注目しているアーティストやデザイナーの作品、そしてシーズンテーマのインスタレーションです。現代アートが飾られることもあれば、ヴィンテージ家具、以前は盆栽が置かれていたことも。モノによっては購入できる場合もあるんです。お買い物に来たついでに、美術館に立ち寄ってアートやカルチャーに触れるような、そんな機会になればと思います。



メンズ館でお買い物をすると、お品物はタータンのショッピングバッグに入れてお渡ししています。この青×緑×黒のタータンは、スコットランドの伝統的な柄をベースに、「ブラックウォッチ/イセタンメンズ」として、本国のスコットランド タータン登記所(The Scottish Register of Tartans)に登録されている伊勢丹のオリジナル柄です。

1968年にメンズ館が「男の新館」として誕生したときから、タータンは使われてきましたが、2014年に、スコットランド・タータン協会の理事であり、タータン大使として世界で活動するデザイナーのブライアン・ウィルトン氏とともにデザインが一新されました。

タータンに差し込まれた赤い格子は、日本の伝統色である丹色(にいろ)と呼ばれ、1日の始まりを照らす太陽と、伊勢丹の「丹」が意味するおもてなしの心を表しています。


汎用性の高い上品なデザインは好評で、これまでもさまざまなブランドコラボレーションアイテムでも採用されてきました。これからも”イセタンメンズの象徴”として愛されるタータンであり続けたいと思います。



各フロアごと、内装のデザインが違うことはご存知でしょうか。決して主張し過ぎずに、お客さまのインスピレーションや感性を刺激して、快適なお買い物体験をしていただくための仕掛けなのです。

メンズ館誕生時、「ネオ アールデコスタイル」というテーマを掲げ、和の要素を取り入れて各フロアごと床、壁、天井と什器に統一感のある環境を創り出しました。メンズ館はこの20年間で何度かリモデルされていますが、ディテールの設えと基本設計は当時のままで、20年を経ても色褪せて見えないのは、普遍的な美意識が潜んでいるからともいえるのではないでしょうか。


たとえば1階の床は大理石調の素材と木板で構成することで、白石が敷き詰められた庭に面した板張りの廊下や縁側をイメージ。和風建築の渡り廊下のような演出でお客さまをお迎えします。光のグラデーションを演出する上部ルーバーは、日本の建築美を連想させてくれています。



2階は無彩色を基調に柱や壁に白竹をあしらうことで、海外からみた日本のイメージを演出。音楽などの「カルチャー」を背景に生み出されるクリエーションから、DJブースを設置するなど、インターナショナルな感性の受け皿として、訪れた人の感性をも刺激する空間となっています。


4階は瓦屋根のようなタイルを敷き詰めた床面と壁、天井には漆塗りのお重やお椀の「朱赤」をイメージした配色がされています。和をイメージした空間のなかでラグジュアリーを感じていただけるフロアです。


6階は日本古来の土のぬくもりを感じる陶器のような赤茶色の床面に、土壁の墨色を合わせる事で新たな発見を想起させてくれる空間となっています。

ほかにも気になる内装が各所にあると思います。ぜひ、お気に入りのフロアをみつけてください。

ここにもあります!五感で感じるおもてなし


お客さまの感性に響く環境づくりは視覚だけではありません。それはたとえば嗅覚=香りです。本館とメンズ館には、アロマが香るポイントが10箇所以上あり、香りは約4ヶ月周期で変更されています。 店頭で接客しているスタイリストからも好評で、仕事中にふと香りに気づいてリフレッシュできることがあるのだそう。お買い物途中に気づいていただけたら、新しいインスピレーションが湧いてくるかもしれません。

伊勢丹新宿店メンズ館は20周年。さまざまな「おもてなし」でお待ちしています


添田、横山とリレー形式でお伝えしてきた#メンズ館さんぽ。お越しいただいた方も、まだお越しになられたことのない方も、メンズ館という空間が魅力的な場所に思えていただけたら嬉しく思います。20周年を迎えて、これまでも、そしてこれからも「伝統と革新」をテーマに、理想の百貨店をつくりあげていくため、さまざまな挑戦をしていく所存です。私たちメンズアテンダントをはじめ各フロアのスタイリストは、いつでもお客さまのお越しをお待ちしています。

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Text:Yasuyuki Ikeda
Photographer:Natsuko Okada(Studio Mug)


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