ファッション・レジェンド 大坪洋介氏が褒めちぎったオーダーシャツとは?

ロサンゼルスに29年暮らし、<ローガン>や<リーバイス>のディレクターとして活躍、現在はファッション・ライフスタイル コンサルティングの肩書でますます精力的に活動する大坪洋介氏。誰もが認めるファッション業界のレジェンドがここのところ足しげく通うのが、日本橋三越本店のパーソナルオーダーサロンです。なんでもここのシャツが想像を超えて素晴らしかったそう。

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──オーダーするにあたってテーマを設けられたそうですね。

大坪:目指したのは、シャツのブラウンシューズ。ブラックシューズ(=ドレスシューズ)ほどかしこまってはいないけれど、ホワイトシューズ(=スニーカー)ほどくだけていない。いってみればきれい目なカジュアルです。

──実際にどのようなシャツをつくられたのでしょうか。

大坪:白のボタンダウンとストライプの2着です。前者は40番の単糸と20番の双糸を織ったもので、厚くもなく、薄くもなく。体になじみやすい番手で、ドレープもきれいに出ます。きれいといえば、薄い芯地を入れた襟のロールも気に入っています。後者は、ドレスシャツにポピュラーな100番双糸。縦縞と横縞が交錯したクレイジーパターンに仕上げてもらいました。
 

大坪洋介氏

──このクレイジーパターンはたいへん面白いですね。身頃のみならず、ガゼット(裾の補強布)も身頃に対してクレイジーパターンになっているし、カフスはバイアス取り(!)。芸がこまかい。

大坪:ストイプのピッチが絶妙です。一見それとわからないクレイジーパターンなので、さりげない遊びとして成立している。

──真骨頂はこの2着をレイヤードする着こなしですね。

大坪:ええ。ボタンダウンの上にストライプのシャツを羽織ることを想定しています。よってボタンダウンはほどよいミディアムフィッティングで、ストライプのシャツはすこしゆったり目につくってもらいました。生地もレイヤードを念頭に選んでいます。
 

オーダーワイシャツ 大坪洋介氏モデル

オーダーワイシャツ 大坪洋介氏モデル 22,000円から
□日本橋三越本店 本館2階 パーソナルオーダーサロン

専用サイトから事前のご来店予約も承ります。パーソナルオーダーサロンご来店ご予約はこちら

──シャツにシャツを重ねる。ユニーク極まりない発想ながら仕上がってみれば不思議と収まりがいい。サイズ感や生地感に加え、色柄のバランスも貢献していると思いますが、軽やかなジャケット・スタイルにみえなくもありません。

大坪:じつは元ネタがあります。私が敬愛するセレクトショップの栗野 宏文さんのスナップをインスタグラムで見つけたスタイルがそれ。栗野さんは2つのシャツに1つのシャツジャケットをレイヤードされていたんです。さすが栗野さんだなぁと唸ったものでしたが、少々難易度が高い。私ができるシャツのレイヤードってどんなものだろうと考えてこのカタチに落ち着きました。

ところでこの2着にはトータルで4つの着こなし方があるんですが、おわかりになりますか?

──えっと、それぞれ単体で着て2パターン、それにレイヤードして1パターン。残るひとつは……サイズ感からいってストライプをインするレイヤードはないですよね。

大坪:袖のあしらいでレイヤードにもう1パターンつくります!
 

オーダーワイシャツ 大坪洋介氏モデル

オーダーワイシャツ 大坪洋介氏モデル 22,000円から
□日本橋三越本店 本館2階 パーソナルオーダーサロン

専用サイトから事前のご来店予約も承ります。パーソナルオーダーサロンご来店ご予約はこちら

──といいますと。

大坪:白シャツのカフスをストライプのシャツの上に捲り上げるんです。クレリックシャツのような見え方になります。

──これは舌を巻きました(笑)。
ネタ元といえばその他にも、大坪さんの私物である国内外の有名ブランドのシャツ達も貢献していますよね。

 

大坪洋介氏が持参したシャツ

※価格の記載のない商品は参考商品です。

大坪:そうですね、その他にも私が気に入っているシャツをサイズやデザインの参考にさせていただきました。ユーモアのあるデザインも魅力ですし、サイズ感や着心地が良いので、それらのシャツを持ち込んで、それをベースに採寸してもらったんです。ですので、初めてのオーダーシャツでも安心感が増しました。

──つまり、洋服に拘りがあって、既に既成のシャツでお気に入りのものを持っている人でも、そのシャツを参考にしてよりブラシュアップされた自分だけのシャツが作れるという事ですね。

大坪:はい、その通りです。
 

馴染みにしても後悔のない店

大坪洋介氏

──それにしても手持ちのシャツをベースに採寸してくれるというのは珍しい。

大坪:そうなんです。日本橋三越本店のオーダーサロンはちょっとすごいですよ。実際にスタッフと膝を突き合わせて強く思ったのは、老若男女問わずもっと広く知られるべきサービスであるということでした。

──このサービスのどんなところが、魅力的に感じられたのでしょうか。

大坪:なんといっても見逃せないのはファッションへの見識が広いスタッフでしょう。実際にやりとりさせていただいて、1いえば10わかってもらえる感覚がありました。今回、ポケット位置を少し高い位置に修正していただいたんですが、私が抱いた違和感をたちまち理解してくれましたからね。

上がってきたシャツをみて驚かされたのはひとつにサイズ感。持ち込んだシャツのそれを汲み取り、落とし込んでいました。もうひとつが、運針に象徴される職人仕事の確かさ。三つ折り(始末)のギリギリを攻めたステッチピッチには惚れ惚れしました。国内の縫製工場でつくられているようですが、職人さんのレベルは非常に高いということがいえると思う。

オーダーワイシャツ 大坪洋介氏モデル

オーダーワイシャツ 大坪洋介氏モデル

ラインナップも申し分がない。およそ1000種類にのぼる生地ラインナップに加え、豊富なボタンの種類、また、ボタンの付け糸の色を選べるといった素材のディテールから、カラー、カフス、前立て、プリーツ、裾の仕様までカスタマイズできます。およそ思いつく素材、仕様でここに揃わないものはありませんでした。刺繍についても糸の色はもちろん、フォントや刺繍ポイントまで選べる。私は台襟の下に“Y.O”と入れてもらいました。ブランド・タグのようでしょ(笑)。

これだけのバックボーンがあって、基本の内容でオーダーすれば16,500円から手に入る。ひとえに企業努力の賜物です。シャツは消耗品であることを考えれば、素直に喜びたい。

実はすでに次の1着にも目をつけています。ブラウンのストライプがそれです。私のワードローブにあるシャツがまるっと日本橋三越本店のオーダーシャツに取って代わられるのは時間の問題でしょう(笑)。

ご褒美のようにつくり続けたシャツ

大坪洋介氏

──若いころからシャツをつくってこられたとうかがっています。

大坪:とっかかりは1970年代の厚木の米軍基地です。基地正門近くにスーツ、シャツ、靴の仕立て屋が軒を連ねていて、レコードジャケットでみた憧れのシャツがつくれるらしいと噂に聞いた私は矢も盾もたまらず飛び込みました。そうして3本針なら美しいパッカリング(縫いジワ)が生まれる、といったうんちくも日本人ならではの勤勉さで蓄えていった(笑)。

ロスに移り住んでからはNYの百貨店「バーグドルフ・グッドマン」を贔屓にしてきました。当時はまだまだドレッシーな時代です。ビジネスもディナーもそれなりの格好をすることが求められた。デニムに合わせられるシャツをつくろうと思って門を叩いたのがバーグドルフでした。メンズ館の1階にそのコーナーはありました。

オーダーにはつくり手と買い手のコミュニケーションが欠かせません。ゆえに馴染みの店でつくってもらうのが一番です。私は浮気することなくそこに通いました。といっても、そのころの私にしてみればかなり無理をしないと買えない価格帯だったので、自分へのご褒美という名目で(笑)、ここぞというときにつくってきました。数にすればようやく二桁、といったところじゃないでしょうか。

そうそう、今回ボタンダウンに採用した007カフスもバーグドルフで知ったデザインでしたね。

大坪洋介氏

──そのカフス、気になっていました。007カフスというんですね。

大坪:正確にはターンナップカフスといいますが、俳優ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが劇中で袖を通したことからいつしかそのように呼ばれるようになりました。折り返したカフスを、カフリンクスではなくボタンで留めているのが特徴です。カフリンクスも好きでずいぶんと集めましたが、“ブラウンシューズ”にはこっちのほうがしっくりきます。

──最後に読者のみなさんにひと言お願いします。

大坪:シャツのオーダーといえばドレスシャツで、既製が合わない人のため、と思っていた人にこそすすめたい。私がつくってもらったシャツが好例ですが、ほぼ既製のシャツと変わらない値段で、自分の思いの丈を詰め込んだ1着がつくれる。試さない手はない、というのが私のお伝えしたいことですね。
 

大坪洋介氏プロフィール

大坪洋介
1970年代より29年間、米国カリフォルニア州、ロサンゼルスに在住した経験を持つ。40年以上、アメリカと日本を含むアジア、ヨーロッパにおいて、アパレル領域で幅広く活動。20代よりクラシックカーを運転し自身でメンテナンスするのが趣味の一つ。
現在は、常に、新しいライフスタイルを紹介する役割を担うための、懸け橋になりたいとの思いから活動している。

オンラインストアからもご購入いただけます

パーソナルオーダーサロン×大坪洋介氏 オーダーシャツイベント
□開催期間:2021年1月13日(水)~26日(火)
□開催場所:日本橋三越本店 本館2階 パーソナルオーダーサロン
こちらのオーダーシャツイベントは終了いたしました。

オーダー詳細
価格:オーダーワイシャツ 大坪洋介氏モデル 22,000円から
お渡し期間:約5週間後

大坪洋介氏来店イベント
□開催期間:2021年1月23日(土)・24日(日)各日午前11時~午後6時
当日は大坪氏が来店し、お客さまのお好みやスタイルに合わせた生地選びなどのご提案をいたします。
こちらの来店イベントは終了いたしました。

*イベント期間外でも、コラボレーションモデルのシャツオーダーを承ります。
*混雑時にはお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。
*新型コロナウイルス感染拡大の状況により、急遽イベントの中止、日程変更となる場合がございます。予めご了承ください。
*ご予約に関しましてご希望に添えない場合もございます。予めご了承ください。

専用サイトから事前のご来店予約も承ります。

パーソナルオーダーサロンご来店ご予約はこちら

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Photograph:Tatsuya Ozawa
Text:Kei Takegawa

*価格はすべて、税込です。
*価格の記載のない商品は参考商品です。
*詳しくは係員までお問い合わせください。
*本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

お問い合わせ
日本橋三越本店 本館2階 パーソナルオーダーサロン
03-3274-8319(直通)
 

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