tupera tupera&minnaとのコラボレートで完成!パッケージで「遊べる」お中元|OH!SUMMER

2024年 お中元の承りは終了いたしました。
2024年 お歳暮をお楽しみに。
モノを贈るだけでなく、一緒に過ごす時間や体験を贈りたい。そんな気分にぴったりの「遊べるお中元」が、この夏三越伊勢丹から登場します!ギフトで遊ぶ、をカタチにしたのは、絵本『かおノート』などで知られるtupera tupera(ツペラ ツペラ)と、デザインチームminna(ミンナ)。2組のクリエーターに制作秘話をうかがいました。
ひとつのアイデアがキャッチボールで膨らんでいく
─今回の企画はtupera tuperaさんとminnaさんのコラボレートということですが、よくご一緒されているんですよね?
tupera tupera 中川 敦子さん(以下、t中川):「tupera tupera のかおてん.」という私たちの展覧会ではじめてご一緒したんですが、企画の過程がすごく楽しくて。ひとつのアイデアがキャッチボールしながらどんどん膨らんでいくんです。
tupera tupera 亀山 達矢さん(以下、t亀山):楽しいだけじゃなくて仕事も的確で早い。この人たちの能力はすさまじい!と思って、その後に絵本もお願いしました。ニレフルで開催中の「あなたも愉快な生きものだ!展」もminnaさんとの共同企画。今回のギフトもいちからminnaさんと企画しています。


─三越伊勢丹から「パッケージで遊べるものを」というリクエストをさせていただきましたが、はじめて聞いたときの感想は?
t亀山:すごくおもしろいなと思いました。僕らもminnaさんもアイデアを出すのが好き。「パッケージで遊べるもの」という余白の大きいお題だったので、自由に考えられたのがよかったです。
minna 長谷川 哲士さん(以下、m長谷川):まず、三越伊勢丹の企画としてチャレンジングだなと思いましたよね。ギフトって中身で勝負というのが王道の考え方なのに、「かわいいパッケージ」もこえて「遊べるパッケージ」をつくろうとしている。そこがすごく挑戦的だし、アイデアの出し甲斐があると思いました。
打合せで飛び出した「OH!SUMMER」のひらめき
─アイデアをキャッチボールするとおっしゃっていましたが、今回の企画はどのようなプロセスでつくられたのですか?
minna 角田 真祐子さん(以下、m角田):私たちの方から遊び方の案をいくつか出して、そこからtuperaさんにアイデアを重ねてもらいました。

m長谷川:最初は「とんとんずもう」とか、箱を水槽に見立てた「なつすくい」とか、いろんなアイデアを出したんだよね。結果的に「箱の上のモチーフをうちわであおいで落とす」という遊び方に決まりました。
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【遊び方】
うちわや扇で王様の顔をパタパタあおいで、夏をイメージした紙パーツを吹き飛ばすゲームです。
太陽やスイカ、汗などのパーツを王様の顔にのせたらゲームスタート。
たくさんあおいで、誰が一番早く王様を涼しくできるかな。
―なぜ王様のモチーフになったのでしょう?
t中川:この遊び方にした場合、なにかひとつの顔がモチーフになると思ったんです。動物なのか、男の子か女の子か・・・いろいろ考えるなかで、王様だったらちょっと豪華な感じも出ていいかなって(笑)。

m角田:打合せ中に中川さんが「OH!SUMMER (=王様!)」というワードをひらめいて、みんなで「それだ!」って盛りあがりましたよね(笑)。
老若男女みんなで楽しめて、思い出になる遊び
─つくるうえでこだわったポイントはどこですか?
m長谷川:「遊べるお中元」というコンセプトを聞いてはじめにイメージしたのが、おじいちゃんおばあちゃんが孫たちと一緒に遊んでいるシーン。老若男女みんなが楽しめる難易度になるよう工夫しました。普段の活動でも「ハッピーなデザインで、みんなをつなぐ」というのを大切にしているので、誰もが楽しめる遊びにすることは意識しましたね。
t中川:すごく同感です。私たちも工作をつくることがありますが、意識しているのは誰でも楽しく遊べること。むずかしすぎず、わかりやすい。あと、おもしろそう、やってみたい!と心が動くきっかけをつくりたいんです。それが「OH!SUMMER (=王様!)」みたいなダジャレだったり(笑)。
m角田:ちょっと違う視点で言うと、昔から「酢飯をうちわであおぐ」ってありますよね。あれってただあおぐだけなのになぜか楽しいし、思い出になる。それもヒントにしています。
私たちは「公私混合」というのを掲げていて、生活のなかで起きることを仕事に活かすし、その逆もしかり。今回も、模型をつくって子どもと一緒に遊んで、どれが盛りあがるか検証しながらアイデアを出しました。
m長谷川:三越伊勢丹の皆さんにはじめてプロトタイプをお持ちしたとき、すごく楽しそうに遊んでくださって。それを見て大人も楽しめるって確信したよね。
t亀山:王様の顔にモノを置いてうちわであおぐって、考えてみたらすごくばかばかしいんだけど、そこがいい。minnaさんならではのアイデアだし、いつも「やられた〜」って思います(笑)。
一緒に遊んで一緒に食べる、新しいギフトのカタチ
─このギフトをどんなふうに楽しんでほしいですか?
t中川:お中元・お歳暮という習慣に馴染みのない世代もいると思うんです。でも特別なことと考えず、お誕生日やクリスマスと同じように、「暑いけどがんばろうね」とギフトを贈るのもひとつのきっかけですよね。パッケージが楽しいだけでなく中身もしっかりしたお菓子なので、きっとどんな人にも喜んでもらえると思います。
m角田:お中元というとビジネス習慣のイメージがありますが、日頃の感謝を伝えるものだと考えると渡したい相手ってたくさんいますよね。できれば手渡しで持っていって、一緒に遊んで一緒に美味しいお菓子を食べる。そんなきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
t中川:一緒に遊んで、ちゃっかり一緒に食べちゃえば、相手もお返しに気を使わなくていいもんね。それは新しい、いい考え(笑)!
遊べるお中元「OH!SUMMER」は、6種のお菓子から選べます
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<シベール>リーフパイ 3,240円
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<彩果の宝石>バラエティギフト 3,240円
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<ダロワイヨ>ドゥミセック&マカロンアソート 4,320円
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<資生堂パーラー>夏のアソートギフト 3,456円
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<ロイスダール>クッキーセット 3,240円
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<和楽子屋>生クリーム大福詰合せ 5,400円
お話をうかがったのは

絵本やイラストレーションを中心に、幅広い分野で活躍。NHKETVの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。絵本に『かおノート』『やさいさん』『パンダ銭湯』など多数。
日本絵本賞大賞、やなせたかし文化賞大賞などを受賞。

ハッピーなデザインを通して、デザインをみんなの力にすることを目指し活動。グラフィックや空間など、ジャンルを横断した体験のデザインに定評がある。
グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、日本パッケージデザイン大賞金賞などを受賞。
あおいでもらって、涼しくなった王様からひとこと!

