伝統の技や感性を日常に取り入れる<アトリエ・Kinami>が、夏を心地よく過ごすためのアイテムをキュレーション。6月26日(水)~7月2日(火)は「用の美」を、7月3日(水)~7月9日(火)は「装い」をテーマに、さまざまな作品を取り揃えます。
【用の美:6月26日(水)~7月2日(火)】
暮らしに季節を添える「折形」で七夕のしつらえを
「折形(おりかた)」は紙で贈り物を包む日本の伝統文化。室町時代から武家の礼法として伝承されています。今回は、「棚機」「糸」「五色の短冊」「夕鶴」「索餅(素麺)」という七夕にちなんだモチーフでつくられた折形セットをご紹介します。
辛島綾作 折形セット「七夕の節句」 4,620円
(糸包と五色の短尺・鶴胡麻塩包・鶴の粉包×各1、楊枝付きかいしき・箸包×各3)
道具としての扇子をもう一度見直す作家作品
夏から秋の草木を描いた絵柄や、七夕を詠んだ和歌の紙扇子など。日本画家や書家による扇子とあわせて、夏の室礼に添えていただくための扇子掛け、扇子立てもご紹介します。
大杉昌子作 紙扇子 夏紅葉 16,500円(扇面:紙、扇骨:竹)
季節のおもてなしに飾る、墨の手描きタペストリー
手績み、手織りの苧麻の生地に、墨で蓮の花を描きました。夏の暖簾として風通しもよく、目にも涼やか。間仕切りとしてはもちろん、壁掛けとしてもお楽しみいただけます。
石塚智之画 墨の手描き暖簾「蓮」 165,000円(45×150cm/2枚組)
【装い:7月3日(水)~7月9日(火)】
透明感とツヤのある、美しいピーニャのストール
染織用に育てられたパイナップルの葉から糸を採り、手織りした珍しい生地。2mで40gという軽さと涼やかな素材感で、夏の装いに彩りを添えてくれます。外では風をよく通し、冷房の効いた室内では体温を含んで冷たい空気から守ってくれます。
ピーニャのストール 49,500円(植物繊維 (パイナップル)100%/76×200cm)
苧麻を丁寧に織りあげた、白くやわらかな着尺地
久しく栽培が途絶えていた苧麻品種を復活させ、中国の伝統に従い無撚りの糸を腰機で織りあげた苧麻布。柄付けせずそのまま夏の着物として、また無地染め、型染などの後染め加工にも使用できる着尺地です。
<青土>苧麻布(150羽)着尺地 275,000円(麻100%/0.4×13m)
Summer of discovery<アトリエ・Kinami>夏の愉しみ
□2024年6月26日(水)~7月9日(火)
□日本橋三越本店 本館5階 スペース#5