【日本橋三越】知ると、もっとおいしい。春の七草粥

1月7日は「人日の節句」。七草の日と言うとピンと来る方が多いかもしれません。もともと、中国では1月7日にその年に取れた若菜を「あつもの(スープ)」にして食べる風習が古くからありました。この風習と、日本の宮中で7種類の穀物の粥を食べて五穀豊穣を祝っていた風習が融合し、現在「七草粥」として伝わったといわれています。今回は、そんな七草や「人日の節句」についてご紹介しながらお届けします。
摘むところから、こころを込めて

<室町万弥>七草セット 2,160円 (1籠)
□日本橋三越本店 本館地下1階 生鮮・グローサリー
[販売期間]2022年1月2日(日)〜1月5日(水)
※「人日の節句(1月7日)」当日の販売はございません。
まずご紹介するのは、<室町万弥>の「七草セット」。せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろの七草が寄せ植えにされています。秋の七草が観賞用なのに対し、春の七草はどれも食用。自分で摘むところから始めるので、お子さまの食育にもぴったりです。

では、ここで七草豆知識!七草をお粥にする際、神棚の前に用意したまな板の上で音をたてて刻むことを「七草叩き」「七草ばやし」と呼びます。刻む動作に合わせて大きな声で唱え言葉を口にすることが多く、例えば富山県では「七草なずな、唐土の鳥が日本の土地に渡らぬうちにはし叩けはし叩け」など、日本各地にさまざまな唱え言葉が伝わっています。おうちで作る際も、ぜひ真似してみてはいかがでしょうか。
お好きな産地で選んで
<室町万弥>では、そのほかにもパック入りの「七草セット」を2種類ご用意。佐賀県産、京都府産のご用意がありますので、お好みでお選びください。では、次の七草豆知識!実は、七草粥を作るために若菜を摘みに寒い外へ出る様子を詠んだ和歌があるのです。それが、『古今和歌集』の中の「きみがため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ」という和歌。詠人である光孝天皇が、大切な人の長寿を願って春の野草を贈ったときに添えた歌だそう。身体を大事にしてね、というメッセージを込めた贈り物にもおすすめです。
<室町万弥>七草がゆセット 佐賀県産 580円 (1パック)
[販売期間]2022年1月2日(日)〜1月7日(金)
<室町万弥>七草がゆセット 京都府産 680円 (1パック)
[販売期間]2022年1月6日(木)・1月7日(金)
□日本橋三越本店 本館地下1階 生鮮・グローサリー
入れて煮るだけ、家族みんなで無病息災

<クオカ×トミーズ>雑穀春の七草 324円 (23g)
□日本橋三越本店 新館地下2階 クオカ×トミーズ
[販売期間]2021年12月上旬から
次にご紹介するのは、<クオカ×トミーズ>の「雑穀春の七草」。お米を入れて煮るだけで簡単に3人前のお粥が作れるので、家族で召しあがるのにおすすめです。そして、最後の七草豆知識!昔、中国では「1日は鶏」「2日は狗(いぬ)」のように1月1日から6日までの各日に動物を当てはめた占いをおこない、その日にあたる動物を大切に扱う風習がありました。1月7日は「人を占い、人を大切にする日」だったため、そこから「人日の節句」と呼ばれるようになったそう。慌ただしい年末年始やお正月を終えた今、今年一年の無病息災を願うためにも、七草粥でほっと一息ついてみませんか。