伊勢丹おせちカタログに初登場!
<三笠会館>広報の堀田さんにインタビュー

伊勢丹おせちカタログに初登場!三笠会館広報の堀田さんにインタビューのメインビジュアル

国内外のラグジュアリーブランドが立ち並ぶ銀座並木通りに、地上9階・地下2階の本店を構える<三笠会館>。銀座本店はフランス料理、イタリア料理、日本料理、中国料理などを展開する総合レストラン。そのほかに都内および近郊に約25店舗のレストランを展開されています。
伊勢丹新宿店では、本館7階 レストラン街でおなじみの<AGIO>も<三笠会館>の一業態。
2024年の春には、本館地下1階に初のデリカテッセンもオープンしました。これを機に、初めて伊勢丹でおせちをご提供いただくことになった<三笠会館>。広報の堀田さんにお話を伺います。

─<三笠会館>創業100周年を迎える2025年にむけて、伊勢丹では初めて、おせちをご提供いただくことになりました。

堀田さん:<三笠会館>の創業は1925年(大正14年)。初代社長・谷善 之丞が奈良県東吉野村から上京し、木挽町の歌舞伎座前に「氷水屋 三笠」を開店。カフェ、食堂などを経てレストランへと成長させました。
1947(昭和22)年、現在の銀座並木通りに移転し、ここを「三笠会館本店」としました。

─三笠会館では以前から、おせち料理を販売されているのですか?

堀田さん:日本の伝統的な食文化であるおせち料理に、<三笠会館>が洋食を取り入れて半世紀がたちます。フランス料理のオードブルをバスケットに詰めて、お正月にお客さまにお届けしたのがはじまりで、日本における洋風おせちの元祖と言われております。当時は<三笠会館>の名物料理として人気の高いローストビーフ、エスカルゴなどのフランス料理が中心でしたが、のちに和・洋・中華の料理を詰めたおせちへとバリエーションを増やしてまいりました。

─伊勢丹限定のおせちについて、ご紹介ください。

堀田さん:「創業100周年和洋中三段重」は、和の重、フレンチの重、中華の重からなる三段重です。

  • 創業100周年和洋中三段重の画像

    三笠会館
    創業100周年和洋中三段重 (4〜5人前) [限定30セット] 86,400円
    予約受付期間:2024年10月2日(水)午前10時〜12月18日(水)午後8時

    ※商品は10月2日(水)午前10時よりご予約の承りを開始いたします。

堀田さん:一の重は「和の重」。奈良出身の創業者にちなんだ、当社の日本料理店「吉野」の関西風の味付けです。

  • 一の重の画像

    お品書き
    伊勢海老雲丹焼き、笹巻き牛しぐれ煮、鮭昆布巻き、椎茸旨煮、亀甲筍、栗渋皮煮、くわい八方煮、梅人参、蕗、さつま芋俵蜜煮、栗きんとん、からすみ、伊達巻、穴子八幡巻、胡桃つや煮、若桃翡翠煮、鰤照り焼き、紅白蒲鉾、市松錦糸巻、烏賊黄身焼き、子持ち昆布 (21品目)

堀田さん:二の重は「フレンチの重」。当社のメインダイニング「榛名」が得意とするクラシックなフランス料理を詰めております。

  • 二の重の画像

    お品書き
    黒毛和牛(中山黒牛)のローストビーフ、フォアグラのロワイヤル・トリュフ添え、エスカルゴ茸の香草バターソース、タラバ蟹のヴェルモット風味クリームソース、スモークサーモンバラ造り、合鴨のパストラミ黒胡椒風味、黒毛和牛のビーフシチューマデラソース (7品目)

堀田さん:三の重は「中華の重」。当社のチャイニーズレストラン「揚州名菜 秦淮春(ヨウシュウメイサイ シンワイシュン)」の揚州料理をベースとし、食材を活かした優しい味付けを基調としています。

  • 三の重の画像

    お品書き
    蝦夷鮑の紹興酒蒸し、帆立貝柱のスモーク、椎茸香辛料煮、フカヒレ姿の醤油煮、ツブ貝の香り茹で、牛タンの柔らか香辛料煮、豚フィレ肉の酢豚、クラゲの柚子風味甘酢漬け (8品目)

─<三笠会館>のおせちのスペシャリテは?

堀田さん:当社伝統の味「ローストビーフ」です。
ロンドンの名店「シンプソンズ」のスタイルを取り入れ、<三笠会館>初代料理長の佐藤 松竹が、当社のフレンチ「榛名」でローストビーフのワゴンサービスをはじめました。お客さまの目の前で大きなローストビーフを切り分けるスタイルが当時評判をいただき、以来、<三笠会館>のスペシャリテとなりました。
結婚式やお祝いのお席でのメインの料理としてお出ししていることもあり、ご家族の大切な思い出の味としてもご好評いただいております。
現在も初代料理長のレシピを忠実に受け継ぎ、鹿児島産中山黒牛のモモ肉をハーブとスパイスで一晩マリネし、香味野菜とともにじっくり火を入れ、丁寧に焼きあげております。

中山黒牛について教えてください。

堀田さん:黒毛和牛のチャンピオンを続々と輩出している鹿児島県鹿屋市にある「うしの中山」の肉牛です。
「うしの中山」は数々の受賞歴があり、地下から汲み上げた新鮮な水で育て、特別な配合の飼料で旨味を追求。牛たちが心地よく過ごせる環境づくりを徹底しています。

─伊勢丹限定おせちのローストビーフに使われている中山黒牛の特徴は?

堀田さん:「お客さまに本当においしい牛肉をご提供したい」という<三笠会館>の思いにご共感いただき、「うしの中山」の牛の中でも、コンクール出品級の「特選A5ランクの中山黒牛」を選び、出荷いただいています。
伊勢丹限定おせちでは特別に、赤身と霜降りのバランスがいい中山黒牛のモモ肉を使用したローストビーフをご用意しています。美しい焼き色のしっとりとやわらかいローストビーフです。グレイビーソースとレフォールを添えてお召しあがりください。

─最後に、お客さまにメッセージをお願いします。

伊勢丹おせちカタログに初登場!三笠会館広報の堀田さんにインタビューのメインビジュアル

堀田さん:ローストビーフのワゴンサービスを始めた佐藤松竹は、自らに語りかけるように「丹念に、丹念に」と繰り返しながら、ローストビーフをお客さまにお出ししていたそうです。ベテランの域に達してもなお、初心を忘れることなく料理に向き合う初代総料理長の姿勢を、私たちはレシピ同様、大切に受け継いでおります。伝統を守りながら、お客さまの声を大切に、今を生きる人々が求める味とおもてなしを追求する。
「変わらないために変わり続ける」<三笠会館>の思いも味わっていただけましたら幸いです。
<三笠会館>のおせちを囲む皆さまに、笑顔で新しい年をお迎えいただけることが、私たちの喜びです。100年の感謝を込めてご用意させていただきます。

三笠会館の店舗画像
三笠会館本店 総料理長 河原 敏彦氏
東京都中央区銀座5-5-17