2024.07.10

＜天童木工＞“トキメキ持続指数”をキープしていく存在の椅子 by Junko Kato

天童木工トキメキ持続指数をキープしていく存在の椅子バイ加藤順子のメインビジュアル

歯科医師・モデル・クリエイティブディレクターと、多彩な活動を繰り広げている加藤順子さん。海外のインテリアブログで＜天童木工＞と出会い、すっかりファンになったと言います。
今回の＜天童木工＞の企画では、加藤さんならではのセンスを活かした、上質で愛らしい椅子ができあがりました。

※本企画は、終了いたしました。

加藤順子/Junko Kato

2015年よりモデルとしての活動を本格的にスタート。歯科医師としての本職を持ちながらも、独自の感性やセンスが同世代の女性から人気となり、クリエイティブディレクターとしてさまざまなブランドとコラボレーションを行う。自身のクリエイティブ活動をより発展させるため2020年秋には独立をし、自身の会社の代表取締役も務める。

SHAPE OF TENDO かたちにする。

店頭会期

□2024年8月7日(水)～8月13日(火)
□伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージ

三越伊勢丹オンラインストア販売会期

エムアイカード会員限定先行販売
□2024年7月24日(水)午前10時～7月30日(火)午後11時59分
一般販売
□2024年8月8日(木)午前10時～8月18日(日)午後11時59分

─加藤さんは、いつ頃から家具に興味を抱くようになったのですか？

父が家具好きということもあって、小さい頃からインテリアに関心を持っていました。
「好きな空間にしたい」という思いが強くて、高校生のとき、部屋の壁や家具に自分でペインティングしたことも。
自室の椅子を白にしたいと思い立ち、ラッカー剤を自分で買ってきて塗ったら、バキバキになってしまって大失敗なんてこともありました(笑)。

─＜天童木工＞と出会ったのはいつだったのですか？

海外のインテリアブログや雑誌でバタフライスツールを知り、圧倒的な独自性があってかっこいいと思ったのが最初です。
海外でその存在が認められていて、いわば逆輸入的に知ったのです。後に現物を目にし、繊細でしなやかな造形美に魅せられるとともに、日本が世界に誇れるブランドであると感じました。
しかも、数々の建築家やデザイナーとコラボレーションし、独創的な家具を次々と生み出してきた。そのチャレンジ精神を素晴らしいとも感じたのです。

─今回のプロジェクトの話が来たときは、どう感じられたのですか？

ずっとやってみたいと思ってきたことが実現すると、即、お引き受けしました！
最初は、成形合板でパーティションを作りたいと思ったのですが、予想以上に高価なものになってしまう。このプロジェクトは、多くの方に見て、触れて、使って欲しいと考えていたので、改めて椅子をお願いすることにしました。

─＜天童木工＞の工場を訪問・見学されたそうですが、どんな印象を抱きましたか？

働いている方々が、仕事だからやっているというのではなく、素敵なクラブハウスの中でチームプレイを繰り広げている──そんな空気感に惹きつけられました。真摯に、しかも楽しみながらもの作りしている姿勢に心動かされ、日本のもの作りは素晴らしいと、改めて感じ入りました。

─今回のプロジェクトは、どんなオーダーで、どのような意図を込めたのですか？

一流のデザイナーと＜天童木工＞の技術によって生み出された完璧なデザインに、私なりのエッセンスを加えてみたいと思ったのです。
建築家でありながら多くの家具をデザインした坂倉準三氏の椅子について、樹種とファブリックを変えてもらうオーダーをお願いしました。

意識したのは、現代社会のインテリア空間の中にあっても際立つ、Quiet Luxuryとも言える世界観を創ること。
＜天童木工＞のラインナップには、立体的な質感の素材を使った椅子がなかったので、そこにトライしようと思い、あえて白にこだわりました。
機能利便性と離れたところで、人の五感に訴えかけるトキメキみたいなものを表現したかったのです。

─ふわふわの素材と、深みのあるブラウンの黒檀のコントラストが絶妙です。

私の要望をもとに、＜天童木工＞さんとやりとりしながら進める中で、黒檀はどうかという提案をいただき、素敵な組み合わせになると確信してお願いしました。自分のパレットにはない素材を、プロの方が差し出してくれ、それがかたちになっていくのは、とても楽しい経験でした。

─出来栄えについては、どう評価していますか？

最高のものができた！と思っています。この椅子を見た方、触れた方、買っていただいた方も評価してくれたら何よりと思っています。
買い物するときって、気持ちが一気に高揚しますよね。そこには、単にものとお金の交換という行為を越えるトキメキがあるし、目に入るたびに嬉しい気分になって生活にハリが生まれる。そういう役割を果たしてくれたら嬉しいと感じています。
“トキメキ持続指数”みたいなものが、ずっとキープされていくような存在になって欲しいと願っています。