<天童木工>自分が欲しくて世の中にないもの by Hirofumi Kiyonaga

清永 浩文さんは、1998年にファッションブランド<SOPH./ソフ>を立ち上げ、高まる人気の中、2022年にブランドを離れ、今はJリーグのクリエイティブダイレクターを務めています。今回の<天童木工>の企画では、そんな清永さんのこだわりと潔さが同居したパターラックが登場しました。
※本企画は、終了いたしました。
清永 浩文/Hirofumi Kiyonaga

1967年生まれ。大分県出身。
1998年<SOPH./ソフ>を始動。以後、翌1999年に<F.C.Real Bristol/エフシーレアルブリストル>、2008年には<uniform experiment/ユニフォームエクスペリメント>をスタートするなどチャレンジングな戦略でメンズファッションシーンを牽引。また、自身の名を冠した<KIYONAGA&CO./キヨナガアンドコー>を2017年4月からスタートし、実店舗、オンラインストア、さまざまな展開で話題を集める。
2022年に<ソフ>を退任後、Jリーグのクリエイティブダイレクターに就任。アートやデザイン、インテリアへの造詣も深く、そのライフスタイルは、常に時代やシーンの先を行き、動向から目が離せない。
SHAPE OF TENDO かたちにする。
店頭会期
□2024年8月7日(水)~8月13日(火)
□伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ
三越伊勢丹オンラインストア 販売会期
エムアイカード会員限定 先行販売
□2024年7月24日(水)午前10時~7月30日(火)午後11時59分
一般販売
□2024年8月8日(木)午前10時~8月18日(日)午後11時59分
─清永さんのお住まいはとても素敵な空間ですが、家具に興味を持ったきっかけや、こだわりのポイントはありますか?
好きな家具を集め、好きなようにレイアウトしています。自分のブランドを立ち上げたとき、知り合った仲間と仕事をするうちに、家具やアートに興味が湧いてハマっていきました。
でも、そこで過ごすことに意味があるのではなく、眺めることに意味がある。いわば“借景”という感覚で、自然の美しさを背景に置いた庭園を愛でるように、家具やアートを配した部屋を愛でています。
だから、リビングルームでくつろぐこと、もっと言えば足を踏み入れることも少ないです(笑)。
家にあるビンテージ家具は、キズを含め、暖かみや温もりが感じられます。間取りが変わっても、応用がききやすいのがビンテージ家具のポイントです。
─今回のお話はどのように受けとめましたか?

<天童木工>を知ったきっかけは柳 宗理のバタフライスツールで、2000年前後のことだったと思います。
独特の存在感に惹き寄せられ、サイン入りのバタフライスツールを手に入れ、翌年には柳 宗理のファブリックとコラボレーションしたのです。
だから、今回のお話も「喜んで!」とお引き受けしました。ただ僕の中に「餅は餅屋」という考えがあって、家具をデザインするのは「おこがましい」という思いもありました。そこは<天童木工>のデザイナーに委ね、一緒に創っていくスタンスで始めました。

─パターラックにした理由はどこにあったのでしょうか?

単純に「自分が欲しくて世の中にないもの」を作りたいと思いました。すぐに浮かんだのがパターラックです。ゴルフにハマっていて、部屋でパターの練習をするのですが、置いておく家具で納得できるものがありませんでした。
─世の中にないアイテムを作るにあたり、どのように進めていったのですか?

東京 浜松町にあるショールームや、山形 天童市の工場を訪れ、デザイナーの松橋さんの説明を受けながら、多くの対話を重ねました。
僕の頭の中に、成形合板で流線型というイメージがあったので、それを伝えたところ、早速、スケッチ画を提案してくれました。
僕の意図するところをきちんとかたちにしてくれたのは嬉しい驚きでした。そこから何度かやりとりしながら進めていったのですが、人と人のかかわりの中から、新しいものが生まれてくる。何が出てくるかわからないワクワク感を、存分に楽しむことができました。
─特にこだわったのはどのあたりですか?

パターが置きやすく取り出しやすいこと、収めた姿形が美しいことです。
パターを立てかける窪みの部分の形や角度に加え、底部に布のクッションを入れてあるのですが、<天童木工>の椅子張職人が一つひとつ丁寧に仕上げてくれています。
収まりを良くするため、クッションの形は斜めに角度を付け、固さにもこだわったのですが、精緻な職人技によって上等な仕上がりになりました。流線型をイメージした成形合板によるデザインについても、部屋に置いたときの景色も含め満足しています。
─終わってみての感想は?
まさに100点の仕上がりです。
ニッチなアイテムではありますが、探している人は必ずいるはず。僕の知り合い関係でも、それなりの反響があると思います(笑)。
<天童木工>は歴史が深く、匠の技と創造性を半端ではないレベルで持っています。そこをしっかり継続していって欲しいし、もっと広く知られていいブランドと改めて感じました。

文:川島 蓉子
店頭販売のご案内
□2024年8月7日(水)~8月13日(火)
□伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ
※会場の入場方法・購入についての注意事項・イベント案内などの詳細は、下記のページにてご案内しております。
三越伊勢丹オンラインストア 販売のご案内
エムアイカード会員限定 先行販売
□2024年7月24日(水)午前10時~7月30日(火)午後11時59分
エムアイカードをお持ちの方のみ、三越伊勢丹オンラインストアにて一部商品に限り、先行販売いたします。
※先行販売でご購入いただいたお客さまには、ノベルティを差しあげます。
※ご購入には「三越伊勢丹WEB会員」及び「エムアイカード情報」のご登録が必要となりますので、事前にご登録されることをおすすめいたします。
※各商品ページの「ご購入に関する注意事項」を必ずご確認ください。
一般販売
□2024年8月8日(木)午前10時~8月18日(日)午後11時59分
※各商品ページの「ご購入に関する注意事項」を必ずご確認ください。