2023.03.15

水に強い・軽い・アイデア満載＜ヤマト屋＞のポリカーボネートバッグ

上品な光沢とどんな服にも合わせやすいシンプルなデザインの、＜ヤマト屋＞のポリカーボネートバッグ。実際に持ってみるととても軽く、柔らかな表面は丈夫で折りたたんでもシワになりにくい、そしてなんと丸洗いできるほど水にも強いのが特徴です。また中を開けると隠し底ポケットやファスナー付ポケット、着脱可能なキーホルダーなど便利な機能が詰まっていて、その上入る容量もたっぷり。これらのさまざまなアイデアは、すべてお客さまの何気ないつぶやきから生まれ、育てられたもの。今回は創業以来一貫してお客さま目線でモノづくりを続ける＜ヤマト屋＞の四代目社長正田誠さんにそのこだわりを伺いました。

老舗バッグメーカー＜ヤマト屋＞正田誠

明治25年創業、昭和56年より台東区浅草橋に本社を構える＜ヤマト屋＞の四代目代表取締役社長。通販番組やSNSを通じて自ら精力的に発信を行う。＜ヤマト屋＞はまだバッグが「ふくろもの」と呼ばれていた昭和39年に「ハイバッグ」を開発・販売して以来、お客さま中心のモノづくり・上質なバッグの製造・熟練した職人の縫製技術を守り、継承し続けている。特許取得のポリカーボネート薄合皮バッグは軽くて水にも強く、多くのファンに愛されている。

＜ヤマト屋＞の歴史　風呂敷から始まったバッグ開発

戦前のヤマト屋外観。当時は和装小物を開発・販売していた。

＜ヤマト屋＞は元々浅草仲見世で帯締め・帯揚げなどを販売する和装小物メーカーから始まり、その後袋物製造も開始。昭和39年のある日、駅のホームで誤って風呂敷包みを落とし中身が散らばってしまった経験から、日本で初めて折りたためる本格的ポケッタブル「ハイバッグ」を開発。以後現在までバッグメーカーの老舗として、ポリカーボネートバッグをはじめ高品質な新素材・新製品を発表し続けています。

熟練の職人が一点一点手作業で縫製。製造工程のすべてが国内で行われる。

本社内の検査室にはさまざまな測定機器が。お客さまのお声を元に徹底的に解析、改善につなげる。

＜ヤマト屋＞のバッグは、企画・裁断・縫製・検査のすべてを日本国内で行い、熟練の職人による手作業・厳しい全数検査を経て出荷されます。また本社内にも「価値創り研究室」と呼ぶ独自の検査室を置き、お客さまのお声を元に日々徹底的に分析・研究が行われ、新しいアイデアが生まれるのです。
「たったお一人のお客さまのお声からも、商品化された機能がいくつもあります。そのお一人の方の向こうには、もっとたくさんのお客さまの同じご要望が必ずあるのです。」
「特に主婦の方の目線・発想を大切に、そこに職人の技をプラスして、新しい価値を生み出しています。」と正田さんは語ります。

水・光に強い　ポリカーボネートバッグの機能性

左：特許取得のポリカーボネート薄合皮の構造。
右：加水分解試験。2007年から表面にずっと水を流し続けても、ほとんど劣化しない。

＜ヤマト屋＞のポリカーボネートバッグの特徴は、なんと言ってもその耐久性。
「ポリウレタンのバッグは使っているとベタベタ・ボロボロになるけど、どうにかならないの？」というお客さまのお声が原点。当時CDやヘルメットなどに使用されていた高価なポリカーボネートに着目、その耐久性をバッグに応用できないかという研究の末、開発されました。ナイロン基布に薄皮状のポリカーボネートをコーティングし、接着剤もポリカーボネート由来のため、水・光に強く湿気の多い環境でも劣化しにくい構造で、この技術は特許取得されています。商品はネットに入れて洗濯機で丸洗いできるほど。