ザ・ステージであらためて解き明かされる〈セイコー〉の魅力とは?

永遠のマイ定番になる存在感!〈ケイナ リタ〉のレディなコンサバティブスタイル
2014年度の「機械遺産」に認定された、〈セイコー〉国産時計(非売品)

2021年1月13(水)から伊勢丹新宿店本館1階 ザ・ステージで開催される、「SEIKO ELEGANT INNOVATORS~次の100年につなぐ時計作り~」。創業140周年を迎え、世界的な知名度を持つ時計ブランドの〈SEIKO/セイコー〉が世界で高い評価を得てきた理由を、伊勢丹のマーチャンダイザーの視点で解き明かします。

SEIKO ELEGANT INNOVATORS~次の100年につなぐ時計作り~
□1月13日(水)〜1月19日(火)
□伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ

伊勢丹新宿店の時計マーチャンダイザーが考察する〈セイコー〉が愛される理由

急速に近代化を目指す明治時代に創業した〈セイコー〉は、まだ懐中時計が主流の時代にいち早く腕時計製造に乗り出した先進性に加え、日本の伝統的な価値観もあわせ持っていたからこそ140年を超えた今も日本を代表するブランドとして多くの人に認知されています。同ブランドが多くのお客さまに長年愛されてきた理由を、伊勢丹新宿店の時計マーチャンダイザーを務める東菜津子はこう語ります。

:創業から100年以上続いているブランドに共通することだと思うのですが、まずは「より良い世の中をつくる想像力」、次に「品質や顧客に対する誠実さ」、そして「それらを追求することで商品に生まれる革新性」、それらを〈セイコー〉は兼ね備えているからこそ日本の時計作りのリーディングカンパニーとして素晴らしい時計を世に送り続けることができ、たくさんのお客さまに支持されてきたのだと思います。具体的にこの3つの観点から〈セイコー〉の魅力をご紹介したいと思います。

〈セイコー〉の想像力 ~多くの人に正確な時計を届けたい~

服部金太郎
〈セイコー〉創業者 服部金太郎

1881年に〈服部時計店〉を創業した服部金太郎が時計製造工場の〈精工舎〉を設立したのは1892年のことです。〈精工舎〉は輸入時計の販売が主流だった時代に、正確な時計を多くの人に届けたいという強い思いから、部品の製造から組立まで一貫して自社で行い、精巧で品質の高い時計を世に送り出しました。やがて腕時計の時代が到来することを予見した同社は、1913年には国産初の腕時計の生産を開始するなど、服部金太郎の先見の明と豊かな想像力により日本の時計産業の礎を築いていきました。

〈セイコー〉の誠実さ ~お客さまにご迷惑をおかけすることはできない~

〈セイコー〉の誠実さ

関東大震災で熔けた修理預かりの時計

創業から変わらず順調に成長していた同社ですが1923年9月の関東大震災で大きな被害を受けてしまいます。製造工場は全焼、時計店も燃え大損害を受けました。火災で焼失した修理預かりの時計は約1,500個もあり、通常であれば天災であれば仕方ないと考えてしまいそうですが、〈服部時計店〉は営業再開にあたり、申し出たお客さまに同程度の新品と無償で交換するという広告を出しました。その真摯で誠実な対応で、日本中のお客さまから信用を獲得したのです。

〈セイコー〉の革新性 ~常に時代の一歩先を行く~

〈セイコー〉は創業以来数々の革新的な時計を世に送り出してきました。「誰もが正確な時を手にすることができるように」、「人それぞれの大切な時に彩りを添えるために」という創業当時からの時計作りへの信念を守りながら、時計作りにおいて、正確さだけでなく見た目の美しさも追求し、技術革新を進めていきます。1956年に国産初の自動巻腕時計を商品化し、1960年には当時の〈セイコー〉の最高技術と機能を盛り込んだ国産最高級腕時計である〈グランドセイコー〉を発売。1969年には世界初のクオーツ式腕時計を発売します。さらに正確な時計の追求を続けた結果、1999年には、クオーツと同等の高精度を実現する機械式時計である「スプリングドライブ」を発表、〈セイコー〉独自の次世代の機械式腕時計が誕生しました。また、1960年代末以降は機械の性能を高める一方で、貴金属や宝飾品を用いた高級腕時計の開発にも力を注ぎます。駆動方式にクオーツを用いることで小型、薄型化したドレスウォッチから、文字盤に彫金や高度な象嵌技術を施した独創的な腕時計まで、日本ならではの美意識と匠の技の融合が、人々を魅了し続けています。

スプリングドライブ

スプリングドライブムーブメント

:ブランドとしての姿勢ももちろんですが、“もの作り”をしている企業である以上、そこから生まれる商品に〈セイコー〉の魅力は詰まっています。実際に〈セイコー〉の腕時計を手に取れば、同社が腕時計を通して込めてきた、「正確な時計を届けたい」、「日本のもの作りの魅力を伝えたい」というお客さまへの強い想いが伝わります。ここからは会期中に実際に会場で手に取ることのできるオススメの腕時計をご紹介していきたいと思います。

創業140周年の記念モデルなどがザ・ステージに登場!

〈グランドセイコー〉表 〈グランドセイコー〉裏
〈グランドセイコー〉
エレガンスコレクション SBGW260 〈セイコー〉創業140周年記念限定モデル
3,300,000円
K18PGケース:直径38mm/3気圧防水/手巻/350本限定
※2021年1月22日(金)発売予定。会期中は予約受注を承ります。

“常に時代の一歩先”を見据える創業者の服部金太郎の信念のもと、誕生から匠の技を磨き続けてきた〈グランドセイコー〉。“革新と進化の精神”の原点である「初代グランドセイコー」を現代に蘇らせた限定モデルは、K18PGケースによって、オリジナルモデルにはない新たな表情を見せます。裏蓋から見ることのできるムーブメントの受けには、服部金太郎が精工舎を設立した当時に商標として使用された丸角Sマークを刻印しており、当時のもの作りの精神につい思いを馳せてしまいます。

〈クレドール〉
〈クレドール〉
シグノ GBLT997 〈セイコー〉創業140周年記念 叡智Ⅱ 瑠璃青ダイヤルモデル
6,600,000円
Ptケース:直径39mm/3気圧防水/手巻スプリングドライブ
※2021年1月22日(金)発売予定。会期中は予約受注を承ります。

時計として余計なものをそぎ落とし、残ったものを極限まで研ぎ澄ます“究極のシンプリシティー”を開発コンセプトに掲げ、〈クレドール〉の中でも高い支持を得ている「シグノ 叡智Ⅱ」。創業140周年を記念して「叡智Ⅱ」では初めてのカラーである「瑠璃青ポーセリンダイヤル」が、美しく艶やかな輝きを静かに放っています。“正確さ”と“美しさ”を追求する〈セイコー〉らしさが表現されたモデルです。

〈セイコー アストロン〉
〈セイコー アストロン〉
SBXC073 服部金太郎 生誕160周年記念限定モデル
440,000円
Ti+セラミックスケース:直径42.8mm/20気圧防水/GPSソーラー

威厳ある堂々とした佇まいをイメージしたブラックとゴールドのカラーを基調としたモデル。ベゼルには耐擦傷性に優れたジルコニアセラミックスを採用し、創業者の服部金太郎の生誕160周年にちなんだ16面カットを施しています。そのカットにより、豊かで立体的な光の表情と、その光沢感のある輝きがいつまでも味わえる仕上がりになり、ブラックをベースとした立体的なダイヤルが際立ちます。

〈キングセイコー〉表 〈キングセイコー〉裏
〈キングセイコー〉
SDKA001 〈セイコー〉創業140周年記念限定モデル
〈キングセイコー〉“KSK”復刻デザイン
385,000円
SSケース:直径38.1mm/5気圧防水/自動巻
※2021年1月22日(金)発売予定。会期中は予約受注を承ります。

1961年に誕生した〈キングセイコー〉は、〈グランドセイコー〉とともに国産高級機械式時計の進化をけん引した腕時計ブランド。その〈キングセイコー〉から1965年に発売したモデルの復刻版が登場します。当時は手巻でしたが、今回のモデルは自動巻であったり、ケース径も当時のものより若干大きくなるなどの現代的なアレンジは加わっていますが、オリジナルモデルのデザインを丁寧に再現しており、ファンにはたまらない仕上がりになっています。

:創業から140周年を迎えた〈セイコー〉。ザ・ステージでその魅力に触れれば、これからますます注目したくなるはずです。会場には魅力的なラインナップが豊富に揃っているため、ぜひこの機会にご覧いただきたいです。

※数量に限りがある商品がございます。品切れの際はご容赦ください。
※会場混雑時には入場を制限させていただく場合がございます。予めご了承ください。