男性のスマートカジュアルとは?2023-2024年冬、シーン別メンズトレンドコーデ3選

男性のスマートカジュアルとは?2023年冬、シーン別メンズトレンドコーデ3選のメインビジュアル

ドレスコード「スマートカジュアル」とは、いかに装うべきか?そんなお悩みをお持ちの男性の方に、伊勢丹新宿店 メンズ館のメンズアテンダントが、この冬おすすめのコーディネートをご紹介いたします。
年末年始はレストランでの食事やコンサート、忘年会など、ちょっと特別なシーンが多くなる時期。場の空気に馴染んで、同伴者にも好感を持ってもらえる着こなしが大人のマナーのひとつです。ノータイスタイルを上品に仕上げる「スマートカジュアル」を、ジャケパン、ジャージースーツ、ジャケットなしの3スタイルで、シーン別にコーディネートしました。

1. スマートカジュアルとは?

フォーマルとカジュアルの間にあるのが「スマートカジュアル」です。基本形は、ジャケット+パンツのいわゆるジャケパンスタイル。ジャケット着用というドレスコードのあるレストランも多く、ジャケットさえ着ていれば、気後れすることなくさまざまなシーンに対応できます。
上下揃いのスーツを着用する場合は、カジュアルダウンを意識しましょう。ドレスシャツではなく、ニットウェアやカラーシャツで柔らかさ、華やかさを取り込むのがおすすめです。
ノージャケスタイルの場合は、逆にカジュアルになりすぎないようなアイテム選びが肝心です。ニットウェアならばローゲージよりもハイゲージを。スラックスはクリース(折り目)のあるウール素材など、きちんとした印象のものにしましょう。

「スマートカジュアル」は、スーツ姿のシャープなイメージを残しつつカジュアルに寄ったスタイルで、いわば“カジュアル以上、ドレス未満”の着こなし術。オフィスでも通用し、さらにアフターファイブの予定にも対応できる、上品な印象を与えるスタイリングを会得しましょう。

「スマートカジュアル」のポイント

●ネクタイをせずとも、ドレッシーで清潔感を強く出したコーディネート
●相手から見たときの印象を意識したクリーンな着こなし
●レストランなど店や周りの視線に溶け込む、自然できちんと感のあるスタイル

2.レストランデートにおすすめのジャケパンスタイル

12月には機会の増える、特別なレストランでの食事。場の雰囲気に溶け込むきちんとしたスタイルには、やはりジャケット着用が相応しいでしょう。着席の場なので、上半身に色柄を持って来るとGOOD。ネッカチーフなどの小物も活用して、華やかさをプラスしましょう。

  • <TAGLIATORE/タリアトーレ>ハウンドトゥースジャケットの画像

ビジネススーツとは一味違う、大き目のハウンドトゥース柄のジャケットはクラシカルかつ華やかな印象に。ジャケットに合わせるニットウェアと言えば、ひと頃はタートルネックが主流でしたが、昨今はモックネックにシフトしています。首元をすっきり見せてくれ、ネッカチーフをちらっと覗かせるのにも適した高さです。ネッカチーフは差し色として、ニットウェアのグレーを引き立ててくれる色味を選びました。
パンツはジャケットとバランスの良い細身のコーデュロイをチョイス。ドレスコードのある場では、パンツの裾の長さにも気を配りたいもの。「スマートカジュアル」においては、カジュアル感とフォーマル感が程よい、ハーフクッションがおすすめです。

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正統派のジャケパンスタイルに合わせたのは、ヘリンボーン柄のダッフルコート。少し外しの要素を加えることで、エレガンスに走り過ぎずに、程よいカジュアル加減となります。ダッフルコートが学生っぽくならないよう、ウールカシミヤなど上質感のある素材を選ぶのがポイントです。

コーディネートを考えたのは

髙山 光さんの画像
髙山 光
伊勢丹新宿店 紳士メンズアテンダント
2012年(株)三越伊勢丹入社。テーラード分野にて、ブランドショップ・既製品・オーダーメイドの経験を経て現職。

3.コンサートにおすすめのセットアップスタイル

一般的に音楽ホールにはドレスコードはないとされていますが、演奏者の側はタキシードやドレスで正装していることが多いため、演奏者への敬意を込めた服装を心がけたいものです。そこで活躍するのがジャージー素材のスーツやセットアップです。ビジネススーツに準ずるフォーマル感ですが、かた過ぎず、音楽を楽しむ場に相応しいやわらかな雰囲気のスタイリングになります。

  • <TAGLIATORE/タリアトーレ>セットアップ画像

<タリアトーレ>のジャージースーツは、きちんとして見えるのに楽チンという嬉しいアイテム。ドローストリングでウエストを絞ったスタイルはベルト要らずのため、座っている時間の長いコンサートでも楽に過ごせます。全身をすらっと見せてくれるのもポイントです。
合わせるニットウェアは、ハイゲージのモックネック。暖房が効いている屋内では特におすすめのタイプです。色合わせはフォーマル感、カジュアル感を左右する重要な要素ですが、ネイビー×グレーは上品にまとまる間違いのない組合せです。靴はほどよくエレガントな、変形タッセルローファーを合わせました。

  • <TAGLIATORE/タリアトーレ>シングルチェスターコートの画像

    TAGLIATORE/タリアトーレ>シングルチェスターコート 209,000円 
    □伊勢丹新宿店 メンズ館5階 メンズテーラードクロージング
    □三越伊勢丹オンラインストア

端正な印象のスーツスタイルに合わせたのは、同じく<タリアトーレ>からカシミヤのチェスターコート。ニットウェアより一段濃いめのチャコールグレーを選び、全体をグレーのトーンでまとめました。オーソドックスなシルエットで決めた王道コーディネートです。

コーディネートを考えたのは

メンズアテンダント中道 譲の画像
中道 譲
伊勢丹新宿店 メンズアテンダント
2012年(株)三越伊勢丹入社。現職に至るまでテーラードショップ一筋で、お客さまのご要望にお応えしています。現職のメンズアテンダントとして、ビジネスシーンを中心にさまざまなオケージョンでの装いのお手伝いをさせていただいています。

4.忘年会、同窓会におすすめのノージャケスタイル

気の置けない仲間や、久しぶりに会う同級生と楽しむ席。肩肘張らないリラックスしたお洒落には、ノージャケットのニットスタイルがぴったりです。「スマートカジュアル」としてドレッシーにしたい場合は、程よくきっちりとした雰囲気が演出できる、カーディガンのコーディネートがおすすめです。

  • <GRAN SASSO/グランサッソ>ニットの画像

カーディガンスタイルでは、カジュアルになり過ぎないように、インナーに気を配りましょう。コットンなどカットソー素材ではなく、ハイゲージのニットウェアを選ぶのがポイントです。ベーシックカラーの白にすることで、<グランサッソ>の異素材コンビネーションのカーディガンがより引き立ちます。合わせるパンツはワイドでゆったり目にし、全体にこなれた雰囲気を作ります。靴は黒のスウェードローファーを選び、足元を引き締め、かつエレガントさをプラスしました。

  • <ES:S/エス>コートの画像

    ES:S/エス>ウールステンカラーコート 114,400円 
    □伊勢丹新宿店 メンズ館5階 メンズテーラードクロージング
    □三越伊勢丹オンラインストア

    PIACENZZA/ピアツェンツァ>カシミヤシルクマフラー 26,400円 
    □伊勢丹新宿店 メンズ館5階 シャツ・ネクタイ・シーズン雑貨
    □三越伊勢丹オンラインストア

やわらかな素材と色味のニットコーデに対して、ハリ感のあるウールコートでコントラストを演出します。Aラインのビッグシルエットを、ウエストと手首をベルトで絞ることで、メリハリのあるラインに。ブラックの色味と相まって、シャープな印象を作ります。マフラーは首元がうるさくならないよう、無造作にひと巻きする程度がおすすめです。

コーディネートを考えたのは

メンズアテンダント口元 勇輝さんの画像
口元 勇輝
伊勢丹新宿店 メンズアテンダント
2005年(株)伊勢丹入社。伊勢丹新宿店 メンズ館や日本橋三越本店にてドレスクロージングの販売やアシスタントバイヤーを経験し、現職のメンズ館を担当するアテンダントに着任。豊富な知識と抜群のトーク力を活かし、Instagram三越伊勢丹公式アカウントのインスタライブ出演でも多数活躍中。

5. ISETANMEN’Sアテンドサービスについて

伊勢丹新宿店 メンズ館ではコンサルティングサービス、アテンドサービスなど、ご要望に合わせてお客さまのお買物をお手伝いするサービスも充実しています。シーンに合わせたスマートカジュアル、大舞台でのドレスアップした装いなど、お気軽にご相談ください。