お酒を語り出したらとまらないバイヤーが粋なお酒の飲み方を教えます!

「みらいへつなぐ贈りもの。」をテーマに、サステナブルを意識したお酒も揃う三越伊勢丹の2021年の冬の贈り物。そんな日本酒やワインを楽しんでもらおうとイセタニスタの皆さんに集まってもらいました。「お酒はお気に入りを毎日少しずつ嗜む主義」、「お酒ならなんでもいける」、「外では日本酒派、家ではワイン派」など、さまざまな愛飲家たちをナビゲートするのは豊富なお酒知識を誇る三越伊勢丹の食品レストラングループ酒ギフト担当の谷口 賢一バイヤー。では、イセタニスタの皆さんとお酒マニアのバイヤーを囲む会の開幕です。

日頃からお酒を飲んでいる4人のイセタニスタさんと
(開幕を告げるような皆さんからの拍手)
まるで白ワインのような色合いの無濾過の原酒

日本酒造り300余年の歴史を持つ<沢の鶴>は農業機械メーカーの<ヤンマー>と共同で化学的な精密農業の普及を視野に入れ、新たな酒米を開発する「酒米プロジェクト」を発足。X03(エックスゼロスリー)は、酒米プロジェクトが手がけた「第三弾の酒造り」の意味。あえて濾過させず、搾りたての米の旨みと甘さを感じられる日本酒です。

さっそく味わっていただきましょう。いかがですか?

食後酒として飲みたくなる味ですね。

それを試飲で感じ取っていただけるとは素晴らしい!チーズなんかにもぴったりなので個人的には食後酒にもおすすめしたいお酒なんです。

<沢の鶴>さんはこちらのお酒を15度ぐらいで飲むことをおすすめしています。では、15度にする簡単な方法をご存知ですか?
(首を振るイセタニスタの皆さん)

キンキンに冷えた氷水にボトルごと浸けると1分で1度下がるんです。室温25度の部屋に置いていたお酒なら10分経てば約15度になります。

それは知らなかったですね。

お酒の知識がまたひとつ増えました。
(谷口、とても満足げな表情)

色合いも白ワインみたいだし、ボトルも素敵ですね。

ちなみにラベルの「※」は米のことで、米屋としてスタートした<沢の鶴>さんのプライドの現れなんです。
バルサミコ酢で洋風に仕上げたマグロ和え

お酒を楽しむには料理も大切です。皆さんもおつまみはこだわりますか?

私は芋焼酎に芋けんぴが定番の組み合わせです。

それ、合いそうですね!

今日はX03に合いそうな料理を私が考案してきました。しっかりとした味の無濾過原酒にはまぐろや玉ねぎがぴったりなんですよ。

■材料
マグロの柵 200g
玉ねぎ 適量 (小サイズの玉ねぎの6分の1から4分の1)
マヨネーズ 大さじ2
おろしにんにく 小さじ1
しょうゆ 大さじ1
練わさび 小さじ1
バルサミコ酢 小さじ2
松の実 適量 (ピーナッツなどでも可)
塩コショウ・パセリなど 適量
■作り方
1、マグロは5㎜~1㎝程度の角切り。玉ねぎ・パセリは細かいみじん切り
2、ボウルにマヨネーズ・にんにく・しょうゆ・わさび・バルサミコ酢を混ぜる
3、2にマグロ・玉ねぎ・パセリ・松の実を入れて混ぜて塩コショウで味を整える
4、パセリを適量飾る
ぬる燗でじっくりと味わいたい生酛造りの純米酒

自社栽培の酒米を使用した酒造りに取り組んでいる<一ノ蔵>が、生酛造りで仕込んだ純米酒。酒を醸す伝統的な手法で造りあげた耕不盡(こうふじん)は、しっかりとした風味が特徴。温めるとふくよかな香りが立つので、ぬる燗がおすすめ。

こちらは「お燗で楽しむ」をテーマにぬる燗でご用意しました。

ぬる燗って大人の飲み方ですね。演歌の世界。(笑)

日本酒には必ず精米歩合が表記されているんですが、これが50%より高い表示(60%など)であればぬる燗や熱燗に向くことが多いと思います。

精米歩合はあまり気にしたことなかったですが、覚えておきます。
(イセタニスタの皆さん、メモメモ)

日本酒は冷やだとぐいぐい飲んじゃいますよね?

飲んじゃいますね。(笑)

ぬる燗は飲み過ぎないので身体にもやさしいんですよ。
ふくよかな香りのぬる燗には繊細な和食を

香りがゆっくりと立つ燗酒には味を主張するような料理ではなく、繊細な和の料理が鉄板ということで湯豆腐です。

レシピも簡単そうですね。早速作ってみたいです。

簡単なのに絶品の自信作です!

酸を感じられるお酒なので、すだちとのマリアージュも楽しめそう。

酸を感じられるというのはさすがです!生酛造りのお酒は芯のある酸がいちばんの特徴なんですよ。

■材料
あさり 400g (はまぐり・しじみでも可)
絹ごし豆腐 1丁
日本酒 適量
水 適量
すだち 適量 (柑橘系ならほかでも可)
■作り方
1、あさりを洗って塩水に漬けて砂出し
2、水と日本酒を3:1くらいの割合で鍋で沸かす
3、2の鍋にあさりを入れて煮て殻が開いたら取り出して身をはずしておく
4、土鍋などに3のスープを移し塩で味を整えて豆腐を入れて温める
5、豆腐の上にあさりを乗せてすだちを絞る
南仏産らしいスパイシーさが特徴の赤ワイン

シャトー・ムートンを所有するバロン・フィリップ社がカリフォルニアの<オーパスワン>、チリの<アルマヴィーヴァ>に続けて造った第3のプレミアムワイン。シャトー・ムートンで18カ月熟成に使用した樽で熟成された赤ワインは、濃厚でなめらか、上質なタンニンがエレガントさを演出します。

フランスが国で取り組んでいる環境配慮推進である「HEV」認証の南仏の赤ワインです。

南仏の赤ワインは大好きです。

2014 年なのでカドが取れ始めて飲み頃ですよ。
(イセタニスタの皆さん、じっくりと味わっています)

色だけをみたら2014年とは思いませんでした。そんなに古いんですね。

色がしっかりしているのはそれだけ状態もいいということなんです。

お酒は香りを楽しむのも好きなので、樽の香りがいいですね。

それがムートンのエレガントな香りです!
卵×チーズ×赤ワインの間違いなしの組み合わせ

ワインボトルが半分は空いてしまうチーズ入りのスクランブルエッグです。

卵料理にチーズなら赤ワインに絶対に合いますね。

チーズは自分がお好きなモノを選んでください。そのチーズの味が引き立って、とにかくワインが進みます。

私はワインには必ずチーズなので、ぜひ作ってみたいです!

■材料
しめじ・マイタケ・エリンギ・椎茸・マッシュルームなど 適量
ベーコン(ブロック) 100g程度
卵 3個
パセリ 適量
エメンタール・エダム・コンテなどのナチュラルハードチーズ 適量
ロックフォール・ゴルゴンゾーラなどの青カビチーズ 適量
白ワイン 50ml程度
バター 大さじ1
塩コショウ 適量
■作り方
1、しめじであれば食べやすい大きさに、エリンギであれば1~2㎝程度にカットし、ベーコンも食べやすい大きさにカットしておく
2、ハードチーズはおろし、ブルーチーズは5㎜から1㎝程度に砕いておく
3、鍋にバターを敷いて1のキノコとベーコンを炒めパセリを適量加えて白ワインを加える
4、卵を割り3の鍋に入れて弱火で混ぜる
5、4に塩コショウと2のチーズを投入

皆さん、今日の集まりはいかがでしたか?

ぬる燗のやさしい飲み方は初めてでした。

うんちくは大好きなのでお酒の勉強になりました!

谷口さんが店頭にいらしたら安心してお酒を選べそう(笑)

お酒はどれも大切にこだわって作られていることがわかりました。

店頭だとじっくり聞けないことを知ることができて、とにかく楽しかったです。

ありがとうございます!これからもお酒についてしゃべり続けます!
(お開きとなってからはお酒の撮影会が始まりました)
みなさんお酒はお好きですか?普段はどんなお酒を飲まれていますか?
最近はナチュラルワインや国産ワインにはまっています。
お酒選びのポイントは日本酒は香り、ワインはおしゃれなラベル買いです(笑)
伊勢丹新宿店でもワインをよく買っているので、今日は楽しみです!