1945年に中国・ハルピンで生まれたジニー・キム(Jeannie Kimm)さんは、ソウル国立音楽大学を卒業したのちアメリカ、ニューヨーク州立大学でデザインを学ぶなど、異色の経歴をもつアーティストです。
カナダ・バンクーバーのEmily Carr University of Art+Design(エミリー・カー美術大学)にてリトグラフを研究してからは、独自に確立した作風と高い技術で注目を浴び、今ではカナダをはじめ日本・アメリカ・フランスなどで数多くの個展を開催するなど、世界各国に制作活動を広げています。

「自然の美しさと平和と愛を色で表現できる喜びで、色と色の出会いによって美しい自然を表現し、詩を書く気持ちで、出会いと別れ、愛と切なさを描こうと努めました」と言うジニー・キムさん。
本特集では、一点一点作家自らが着彩した版画作品の中から、華やかでラグジュアリーな空間を演出する花々をモチーフにしたアート版画をご紹介します。

種類も色もいろいろな花たちが、バイオリンの側で華やいでいます。

6月に咲く薔薇はどんな空間を演出してくれるでしょう。

テーブルに置かれた小さなブーケと花瓶の薔薇が、ひと時のコラボレーションを楽しんでいるようです。

いつまでも一緒にいたい、そんな想いを大切に。

高貴で美しく、バラの香りまで届けてくれるような一枚です。