三越伊勢丹 名画版画コレクション Vol.5
平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月
-特装版-」彩美版®美術複製画

三越伊勢丹 名画版画コレクション Vol.5 平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月-特装版-」彩美版®美術複製画

近代日本画壇の巨匠・平山郁夫(1930-2009)の代表作・シルクロードシリーズの中から、今年6月に発売された「アフガニスタンの砂漠を行く・月-特装版-」彩美版®の美術複製画作品をご紹介いたします。

平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月-特装版-」彩美版®美術複製画

平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月-特装版-」彩美版®美術複製画
技法:彩美版®シルクスクリーン併用、一部本金泥使用
制作年:2023年
制作数:300部
イメージサイズ:(約)37.8×80.3cm
額サイズ:(約)58.5×101.5×厚さ5cm
価格:440,000円

平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月
-特装版-」彩美版®美術複製画
のご案内
※共同印刷株式会社発行のパンフレットより抜粋

平山郁夫画伯とシルクロード
平山郁夫画伯は日本文化の原点となる仏教を運んだシルクロードを描くことで「日本人の精神・文化とは何か」と問い続けました。そして同時に、平和が保たれることによって東西交易が可能となることから、「シルクロードを人々がたどっていること自体が平和の象徴」と語っていました。
玄奘三蔵の歩んだ道を追い求め、1968年に初めてシルクロードを訪れて以降、150回以上にわたり取材を続けてきた平山郁夫画伯。時には道なき道を行き、荒々しい山を越え、その厳しい旅は修行のようであったといいます。

要衝の地 アフガニスタン
アフガニスタンは、日本の国土の約1.7倍、人口は約3900万人の中央アジアのイスラム国家で、古来シルクロード交易の重要な地として栄えてきた国です。地理上、東西文化の交流に果たした役割は大きく、日本文化の源流としても、わが国とは深い縁で結ばれています。アフガニスタンのほぼ中央に位置するバーミヤンには、6世紀頃に作られたと言われる巨大大仏がありましたが、2001年に、偶像崇拝を徹底的に排除しようとしたタリバンに破壊されるという歴史的悲劇が起こりました。その事実は、多くの人々に衝撃を与え、ユネスコ親善大使として、大仏破壊の阻止に奔走された平山郁夫画伯は、平和の実現が何よりも重要だという思いを強くし、より一層、世界各地の文化財および文化遺産の保護に尽力されました。

群青の世界
青く、深い、神秘的な色として描かれ、見るものを幻想へと誘う群青色の光景。銅の鉱床から産出される群青は、産地によって微妙な色の違いがあり、また、天然の素材のため、絵具に精製する過程で多くの不純物を取り除く必要があります。
一口に群青といっても、産地や工程によって、色調に大きな違いがあり、平山郁夫画伯は、これらの違いを巧みに利用して作品を描きました。
この画伯の類まれなる筆致を再現した「アフガニスタンの砂漠を 行く・月-特装版-」 彩美版®。幻想的な群青の世界を、ぜひお手元でご堪能ください。

平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月-特装版-」彩美版®美術複製画

作品解説 平山東子氏
(公益財団法人法人 平山郁夫シルクロード美術館館長)

本作では、満月が煌々と照らし出すアフガニスタンの砂漠を静かに進む一群の隊商が描かれています。いくえにも砂丘が重なり、砂漠の風紋は刻一刻と姿を変えていきます。画面中央にはひときわ大きく、堂々としたたたずまいの男性が白馬に乗り、キャラバンを先導しています。
画家はこの男性のことを「アフガニスタンの長」と述べていますが、一体、誰を表そうとしたのか定かではありません。あるいは、特定の人物を描いたというよりは画家が願う理想的な指導者の姿を描こうとしたのかも知れません。
(付属解説書より抜粋)

平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月-特装版-」彩美版®美術複製画

彩美版®とは
「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。長年の経験により培われた画像処理技術を元に、厳選された素材に高精度デジタルプリントを施し、画材の質感と豊かな色調を再現した共同印刷の美術複製画です。
一枚一枚に職人によるシルクスクリーンを施し豊かな色彩や筆遣いといった原画の持つ鼓動までも表現しています。
半世紀以上にわたり複製美術品の制作を続ける共同印刷の「彩美版®」は、業界屈指のブランドとして、多くの美術愛好家に支持されており、美術関係者からも高い評価を得ています。

額裏に著作権者の承認印・限定番号が入れられた奥付シールが貼られ、合わせて共同印刷株式会社が開発したセキュリティーシールを貼付しています。お手持ちのスマートフォンなどで、フラッシュをたいて撮影すると、本作品が共同印刷(KP)の発行する真正な複製画であることを判定することができます。

著作権者の承認印・限定番号・セキュリティーシールが施された奥付シール(イメージ)

著作権者の承認印・限定番号・セキュリティーシールが施された奥付シール(イメージ)

原画所蔵美術館のご案内

公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館
(Hirayama Ikuo Silk Road Museum)

公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館はシルクロードの文化と歴史の顕彰に努めた平山郁夫画伯の絵画と、シルクロードの文化と歴史に関る美術品の展示をしています。

公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館(Hirayama Ikuo Silk Road Museum)
所在地 山梨県北杜市長坂町小荒間2000-6
電話 0551-32-0225
詳細はホームページ等にてご確認ください。

平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月
-特装版-」彩美版®美術複製画 
仕様体裁

平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月-特装版-」彩美版®美術複製画 仕様体裁

平山郁夫「アフガニスタンの砂漠を行く・月-特装版-」彩美版®美術複製画 
仕様体裁

技法:彩美版®シルクスクリーン併用、一部本金泥使用
制作年:2023年
制作数:300部
用紙:版画用紙
額縁:特製木製額縁金泥仕上げ、アクリル付(クロス貼りタトウ入り)
イメージサイズ:(約)37.8×80.3cm
額サイズ:(約)58.5×101.5×厚さ5cm
重さ:(約)5㎏
監修:公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館
解説:平山東子氏(公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館館長)
原画所蔵:公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館

平山郁夫 Ikuo Hirayama(1930~2009年)

平山郁夫 Ikuo Hirayama(1930~2009年)

1930年 広島県豊田郡瀬戸田町(現 尾道市瀬戸田町)に生まれる。
1952年 東京美術学校(現 東京藝術大学)日本画科を卒業。前田青邨氏に師事。
1953年 再興第38回院展に「家路」を出品し初入選。
1964年 日本美術院同人に推挙される。
1968年 初めてアフガニスタン、中央アジアを取材。
1987年 再興第63回院展出品の「画禅院青邨先生還浄図」で内閣総理大臣賞を受賞。
1988年 ユネスコ親善大使に任命。
1989年 東京藝術大学学長に就任。
1993年 文化功労者として顕彰される。
1996年 日本美術院理事長に就任。フランス大統領よりレジオン・ドヌール勲章を受章。
1998年 文化勲章を受章。
2000年 薬師寺玄奘三蔵院「大唐西域壁画」完成。
2001年 東京藝術大学学長に再任。
2004年 山梨県北杜市長坂町に平山郁夫シルクロード美術館が開館。
2007年 「アフガニスタンの砂漠を行く・月」を制作。
2009年 逝去。享年79。

創作活動の傍ら「文化財赤十字構想」を提唱し、アンコールワットや敦煌石窟など失われつつある世界の貴重な文化遺産の保護、修復と未来への継承のため精力的に活動した生涯だった。

彩美版®美術複製画シリーズ

 

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