三越伊勢丹 名画版画コレクション Vol.13

近代日本画壇で国民的画家と称された巨匠・東山魁夷氏(1908-1999)の心温まる童画「金太郎」彩美版®プレミアム(美術複製画作品)をご紹介いたします。

東山魁夷「金太郎」彩美版®プレミアム(美術複製画)
技法:彩美版®プレミアム
制作数:500部
イメージサイズ:約 33.0cm×30.0cm
額サイズ:約 48.5×45.0×厚さ4.0cm
価格:198,000円
東山魁夷「金太郎」彩美版®プレミアム(美術複製画)のご案内
※共同印刷株式会社発行のパンフレットより抜粋
東山魁夷が描く童心の世界
東山魁夷は童画家だった、と言うと驚く人がいるかもしれませんが、実際に1929年から1933年まで、本名の東山新吉の名で童画を描いていた時代があります。東京美術学校4年のとき、実家の経済状態の悪化から自活の道を探り、「少年倶楽部」や「コドモノクニ」という絵雑誌に挿絵を描くようになります。
魁夷は戦後間もない1947年、39歳にして「残照」を描き、日展の特選を受賞します。ようやく画壇で認められ、翌年には日展無監査にもなります。この「金太郎」は1949年の作です。精神的にも少し余裕を持てたとき、若いころに心をこめて描いた童画を思い起こしながら筆を執ったのではないでしょうか。あたたかな子どもへの愛情とともに、おおらかなゆとりが感じられます。
魁夷は優れた風景画家でしたが、同時にロマンティストで、童心の世界に遊ぶことを知っていた画家でした。
※付属解説書より抜粋
松本 猛氏(美術評論家、長野県立美術館 東山魁夷館元館長)

彩美版®プレミアムとは
「彩美版®プレミアム」は、作品の繊細な色合いや鮮やかな発色を効果的に表現するために生み出された技法です。最新のデジタル加工処理技術を施した高精度プリントを、職人の熟練した手業により高級アクリルガラスに貼合(てんごう)。光沢感ある透明アクリルガラスは作品をより美しく華やかに彩ります。アクリルガラスは貴重な作品を保護し、紫外線による退色や酸化による劣化を防ぎ、長期にわたる作品の保存を可能にします。

作品が浮き出して見える洋室にも和室にも合う優美なデザイン額で、これまでにない臨場感をお愉しみいただけます。

彩美版®プレミアムを横から見た様子(イメージ)
※上から、透明アクリル硝子・彩美版®版画作品・アルミ複合板・台座
限定番号と著作権継承者の承認印が押された奥付シール(イメージ)
※額裏には限定番号と監修者の承認印が押された奥付シールが貼られ、共同印刷株式会社が開発したセキュリティーシールが貼付されています。お手持ちのスマートフォンなどで、フラッシュをたいて撮影すると、本作品が共同印刷が発行する真正な複製画であることを判定することができます。
※奥付シール・解説書の表記は、初版発行当時のものを使用しています。
原画所蔵美術館のご案内
長野県立美術館 東山魁夷館
(Nagano Prefectural Art Museum Higashiyama Kaii Gallery)
東山魁夷(ひがしやまかいい)館は、長野県が日本画家・東山魁夷(1908-1999)から作品と関係図書の寄贈を受け、長野県信濃美術館に併設して建設され、平成2年4月に開館しました。収蔵作品数は現在、970余点に及びます。
およそ2カ月に一度の割合で展示替えをし、「風景は心の鏡である」という東山芸術の世界をお楽しみいただいております。
(美術館HPより引用)
所在地 長野県長野市箱清水1-4-4
電話 050-5542-8600(ハローダイヤル)
詳細はホームページ等にてご確認ください。
東山魁夷「金太郎」彩美版®プレミアム(美術複製画)
仕様体裁

技法:彩美版®プレミアム
制作数:500部
額縁:特注木製額ハンドメイド浮き出し加工
イメージサイズ:約 33.0cm×30.0cm
額サイズ:約 48.5×45.0×厚さ4.0cm
重さ:約 2.6㎏
監修:東山すみ氏
証明:監修者承認印が額裏貼付の奥付に押印され、ATELIER KAII HIGASHIYAMAの認証が画面左下部に入ります。
解説:松本 猛氏(長野県立美術館 東山魁夷館元館長)
原画所蔵:長野県立美術館 東山魁夷館
※作品奥付シール・解説書の表記は、初版発行当時のものを使用しています
東山魁夷 Kaii Higashiyama(1908~1999年)
1908年 横浜に生まれる。
1926年 東京美術学校日本画科に入学、在学中を通じ特待生に選ばれる。
1931年 東京美術学校日本画科を卒業、結城素明に師事し雅号を魁夷とする。
1933年 ドイツ留学。ベルリン大学で美術史を学ぶ。
1947年 「残照」を描いて以来、風景画家として立つことを決意する。
1949年 「金太郎」を制作。
1950年 はじめて日展審査員となる。「道」によって画壇及び社会的に認められるようになる。
1956年 第11回日展出品作「光昏」により、日本芸術院賞を受賞する。
1965年 日本芸術会員に任命される。日展理事に就任する。
1968年 皇居新宮殿の大壁画「朝明けの潮」完成。
1969年 文化勲章受章、文化功労者として顕彰される。
1976年 ドイツ連邦共和国功労大十字勲章受章。
1980年 唐招提寺壁画を完成。
1990年 長野県信濃美術館 東山魁夷館開館。(現・長野県立美術館 東山魁夷館)
1999年 逝去。享年90。従三位勲一等瑞宝章を追贈される。パリで東山魁夷展開催。
2005年 香川県坂出市に東山魁夷せとうち美術館開館。永年居住の地であった千葉県市川市に東山魁夷記念館開館。