三越伊勢丹 名画版画コレクション Vol.17
日本藝術院会員で日本美術院同人・理事として現代日本画壇を代表する作家・西田俊英氏(1953-)による「月の兎」彩美版®の美術複製画作品をご紹介いたします。
西田俊英「月の兎」彩美版®美術複製画
技法:彩美版®、シルクスクリーン併用、金箔貼り
制作数:300部
イメージサイズ:約 36.5×36.9cm
額サイズ:約 54.3×54.7cm
価格:165,000円
西田俊英「月の兎」彩美版®美術複製画のご案内
※付属解説書より抜粋
幼少期より変わらず私の心の友達の兎たち。彼らの可愛い仕草、用心深い性格、愛らしい瞳、柔らかな毛並み…。耳を立てて周囲を警戒している姿や元気に駆け回っている姿、モグモグと口を動かしていたり、丁寧に毛繕いをする姿など、どのポーズでも可愛いのですが、特に物思いに耽るように月を見上げている兎を見ると、どうしても幼い頃に聞いた月の兎の物語を思い出します。月を愛し、月に愛され、古来から日本人に愛されている兎。その愛らしさに癒されていただければ幸いです。
西田俊英(日本画家)
西田俊英画伯は、三重県伊勢市に生まれ、中学生のころから油彩画を学び、最年少で公募展に入選するなど、早くからその才能を認められていました。高校卒業後のヨーロッパ旅行中に訪れた芙術館で、本場の西洋圃よりも寧ろ東洋画の美しさに感銘を受け、帰国後に武蔵野美術大学日本圃科に入学。3年生で難関と言われる再興院展に初入選し、卒業後、当時教授で院展同人の塩出英雄画伯と、奥村土牛画伯両名に師事して研鑽を積みました。
その後、山種美術館賞展優秀賞を皮切りに数々の美術賞を受賞した後、文化庁在外研修員として一年間インドに留学することとなり、その風土から様々なインスピレーションを受けて、深い洞察力による人物表現や仏教思想から画風の新境地を開きました。そして、再興院展日本美術院賞大観賞、文部科学大臣賞を受賞した後、しだいに日本の古典に回帰しつつ新たな花鳥圃を開拓し、再興院展内閣総理大臣嘗『MOA岡田茂吉賞展大賞を受賞するなど華々しい活躍が続きました。
以降は、《森の住人》で日本芸術院賞を受賞し、幻想的な空間表現や物語性の漂う作品が評価を受けて異例の早さで日本芸術院会員に任命され、現在は美術館や百貨店等で個展を開催しつつ、日本美術院同人・理事、武蔵野美術大学日本画科教授、広島市立大学名詈教授を務め、後進の育成にも尽力されています。
彩美版®とは
「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。長年の経験により培われた画像処理技術を元に、厳選された素材に高精度デジタルプリントを施し、画材の質感と豊かな色調を再現した共同印刷の美術複製画です。
本作品ではさらに一枚一枚に職人の手刷りによるシルクスクリーンを施すことで、作家の豊かな色彩や筆遣いといった原画の持つ鼓動までも表現しています。
半世紀以上にわたり複製美術品の制作を続ける共同印刷の「彩美版®」は、業界屈指のブランドとして、多くの美術愛好家に支持されており、美術関係者からも高い評価を得ています。
作家直筆のサインとエディションナンバー、落款が版画内に入ります
作品本紙の中には、作家本人によるサインとエディションナンバーが記され、落款(印章)が押印されます。
濃度や大きさにこだわり一枚ごとに丁寧に書かれた作家サインにより完成度の高い版画作品になっています。
額裏の奥付シールには、共同印刷株式会社が開発したセキュリティーシールが貼付けされ、お手持ちのスマートフォンなどでフラッシュをたいて撮影すると、作品が共同印刷(KP)の発行する真正な版画作品であることを判定することができます。
西田俊英「月の兎」彩美版®美術複製画
仕様体裁
技法:彩美版®シルクスクリーン手刷り、金箔貼り
制作数:300部
額縁:国産木製額縁金泥仕上 アクリル付き
イメージサイズ:訳36.5×36.9cm
額サイズ:訳54.3✕54.7cm
重さ:約2.6kg
監修・解説 西田俊英(日本画家)
証明 作家直筆サイン・限定番号・落款入り、額裏にはセキュリティーシール付き作品奥付シール添付
西田俊英 Syunei Nishida(1953年~)
1953年 三重県伊勢市に生まれる
1975年 再興第60回院展初入選
1977年 武蔵野美術大学日本画科卒業 奥村土牛・塩出英雄に師事
1983年 第7回山種美術館賞展 優秀賞受賞
1984年 第4回東京セントラル美術館日本画大賞展 大賞受賞
1990年 第1回両洋の眼・現代の絵画展 推奨受賞
1993年 文化庁芸術家在外研修員として一年間インド滞在
1995年 再興第80回院展 日本美術院賞大観賞受賞 第1回足立美術館賞受賞
1996年 再興第81回院展 奨励賞受賞 第2回天心記念茨城賞受賞 日本美術院奨学金賞受賞
1997年 再興第82回院展 日本美術院賞大観賞受賞
1998年 日本美術院同人に推挙
2000年 広島市立大学芸術学部教授就任
2002年 再興第87回院展 文部科学大臣賞受賞
2005年 再興第90回院展 內閣総理大臣賞受賞
2012年 武蔵野美術大学教授就任 第18回MOA岡田茂吉賞大賞受賞
2013年 《月の兎》を制作
2017年 《森の住人》にて日本藝術院賞受賞 日本藝術院会員となる