福!福!福!鶴が梅を背負ってやってくる!
紫舟「吉祥乃花乱舞」

福!福!福!鶴が梅を背負ってやってくる! 紫舟「吉祥乃花乱舞」のメインビジュアル

現代アーティストとして広く活躍する紫舟氏が、人々の弥栄、繁栄、吉祥を願って描いた作品を原画としたオリジナル版画です。

  • 紫舟「吉祥乃花乱舞」彩美版®美術複製画の画像

    紫舟「吉祥乃花乱舞」彩美版®美術複製画
    技法:彩美版®、シルクスクリーン併用、一部本金泥使用
    制作数:150部
    イメージサイズ:約 35×60.5cm
    額サイズ:約 52×77cm
    価格:297,000円

紫舟「吉祥乃花乱舞」彩美版®美術複製画のご案内

※共同印刷株式会社発行のパンフレットより

作品解説
2017年のえひめ国体開催記念「紫舟」展会場となった愛媛県美術館の学芸員・杉山 はるか氏による、作品がよくわかる解説を付属します。

寿ぎの声高らかに、福呼ぶ「吉祥乃花乱舞」

悠々と両翼を大きく広げ、華麗な巻き毛の長い尾羽を自由になびかせて飛ぶ優美な鳥ー「鶴梅」。「鶴梅」は、紫舟自身が生み出した架空の烏であり、それぞれに吉祥を意味する鶴と梅とを組み合わせ、この上ない幸せの象徴として描かれている。
鶴と梅は古来多くの絵師たちが描いてきた伝統的な画題である。中でも中国北宋の詩人であった林逋(別名林和靖)にまつわる画題が知られており、林逋が人里離れ梅と鶴を愛でてひとり気高く暮らしたことから、「梅妻鶴子」(「梅は妻、鶴は子」の意)という言葉も生まれている。また合わせて鶴と梅のみを組み合わせて描かれた作品も多く残されている。
紫舟の作品は、こうした伝統を踏襲しながらもその枠組みを大胆に逸脱し、独自の解釈で新しい画題へと展開させていると言えるだろう。このことは、紫舟自身が書家として日本の文字の美しさを伝え、継承してゆくに当たり、挑んできた革新的な姿勢そのものとまさしく重ね合わせることができる。紫舟は文字の形そのものの魅力を引き出す手段として、このように絵画と書を一体と為し、ひとつの新しい分野の作品として昇華させたのである。
ここに今、鶴梅の嘴は開き、私たちを祝福するかのように高らかに寿ぎの声を上げている

愛媛県美術館専門学芸員 杉山 はるか

  • 紫舟「吉祥乃花乱舞」の画像

「吉祥乃花乱舞」に寄せて

人々の弥栄、繁栄、吉祥を願うためにも、他者の命を奪わず(殺生したものを口にしない=肉魚を抜く)節制をした日々の中で筆をとりました。他の命を敬いすべての生き物を尊びながら、高い集中力で仕上げた本作には吉祥の力が宿ると信じています。

紫舟

紫舟「吉祥乃花乱舞」壁に掛けられた画像

作品に広がりを持たせる特製の金泥仕上げの木製額が、和洋を問わずどのようなお部屋も華やかに彩ります。

  • 彩美版®とはのイメージ画像

彩美版®とは

「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。長年の経験により培われた画像処理技術を元に、厳選された素材に高精度デジタルプリントを施し、画材の質感と豊かな色調を再現した共同印刷の美術複製画です。一枚一枚に職人によるシルクスクリーンを施し、豊かな色彩や筆遣いといった原画の持つ鼓動までも表現しています。
半世紀以上にわたり複製美術品の制作を続ける共同印刷の「彩美版®」は、業界屈指のブランドとして、多くの美術愛好家の方に支持されており、美術関係者からも高い評価を得ています。

作家直筆のサインとエディションナンバー、落款が版画内に入ります

作品本紙の中には、作家本人によるサインとエディションナンバーが記され、印章が押印されます。また、額裏の奥付シールには、共同印刷株式会社が開発したセキュリティーシールが貼付けされ、お手持ちのスマートフォンなどでフラッシュをたいて撮影すると、作品が共同印刷(KP)の発行する真正な版画作品であることを判定することができます。

  • 紫舟「吉祥乃花乱舞」彩美版®美術複製画の画像

    紫舟「吉祥乃花乱舞」彩美版®美術複製画 仕様体裁
    技法:彩美版®シルクスクリーン併用、一部本金泥使用
    制作数:150部
    用紙:版画用紙
    額縁:金泥仕上げ木製枠、アクリル付き(国涯)
    画面寸法:天地35.0×左右60.5cm
    額寸法:天地52.0×左右77.0×厚さ4.0cm
    重さ:約4.07kg
    監修:紫舟
    解説:杉山 はるか(愛媛県美術館 専門学芸員)
    原画所蔵:個人蔵
    証明:作家直筆のサイン・限定番号、落款入り
  • 紫舟氏のプロフィール画像

紫舟 SISYU
6歳より書を始め、奈良で3年間研鑽を積む。
フランス・ルーヴル美術館地下会場でのフランス国民美術協会展にて、書画で「金賞」、彫刻で「最高位金賞」を日本人初のダブル受賞(2014年)。同展にて「主賓招待アーティスト」に選出され大規模展を開催。日本人では横山大観以来の快挙となる(2015年)。
主な作品提供先にNHK大河ドラマ『龍馬伝』、NHK美術番組『美の壺』、伊勢神宮第62回式年遷宮『祝御遷宮』、春日大社『祝御造替』、明治神宮『明治神宮鎮座百年祭』など。
日本の伝統文化である「書」を、絵、彫刻、メディアアートへと昇華させ、文字に内包される感情や理を引き出す。その作品は唯一無二の現代アートであり、日本の思想や文化を世界に発信している。