「イブラヒム恵美子 ガラス絵展」家を描いたガラス絵で、暮らしに彩りを添える

「イブラヒム恵美子 ガラス絵展」家を描いたガラス絵で、暮らしに彩りを添える
「イブラヒム恵美子 ガラス絵展」家を描いたガラス絵で、暮らしに彩りを添える

家をテーマに作品を作るガラス絵作家イブラヒム恵美子氏。可愛らしくあたたかな雰囲気の作品は、見る人の心に安らぎをもたらします。三越伊勢丹オンラインストアでは、2021年1月13日(水)から「イブラヒム恵美子 ガラス絵展」を開催します。ガラス絵との出会いや、長年のモチーフである家に対する想いを聞きました。

ガラス絵独特の技法に惹かれて

ガラス絵独特の技法に惹かれて

 ガラス絵とは、ガラスの上に絵具で描く絵画のこと。東京藝術大学のデザイン科で学んでいたイブラヒム氏は、紙以外の素材に描く新しい取り組みとして、ガラス絵と出会いました。

 制作工程において、ガラス絵の最大の特徴は描く手順です。通常、紙に人物を書く時は髪や顔を描いた後、最後に目を描きます。しかし、ガラス絵では最初に描いたものが作品の前面に来るので、まず目を描き、そのあとに顔、髪と描いていきます。

「ガラス絵はそれまで取り組んできた制作工程とは正反対。そこに面白さを感じ、強く惹かれていきました」

 独特の表現技法の虜になってからは、ガラス絵の制作に没頭していきます。イブラヒム氏は、ガラスと絵具の相性も魅力だと言います。

「ガラスは紙のように絵具を吸い込まないので、絵具そのものの鮮やかな色のままで着色できます。ガラスを通して見る絵具の色味は、一味違って、それもまた魅力なんです」

ガラス絵「ならでは」を大切に

つながっている

つながっている
イメージサイズ:23×23cm
額サイズ:36.8×36.8×3.5cm
素材:3mm板ガラス、アクリル絵具
価格:72,600円

 制作では絵具による着色が中心ですが、その他にも異素材のものを組み合わせたり、ガラスを削ったりといった技法を取り入れられるのも、ガラス絵ならでは。

「私の作品には、たびたび金やパールといった絵具を用います。そういった、絵具でできるテクスチャーや、刷毛の模様を生かして描いたり、ガラスを削ったりといったガラス絵だからこそできる表現や手法を積極的に取り入れています」

 イブラヒム氏は作品作りに取り掛かるにあたり、デッサンを行いません。デッサンをすると、どうしても写実的になり、堅い印象の作品が出来上がってしまうのだといいます。

「目に見えるものを描くというより、ふとした瞬間のひらめきや浮かび上がった印象を形にしたものが、私の作品です。そのひらめきのためにも、リラックスしたり心を落ち着けたりする時間は、作品づくりにおいてとても重要です」

描くのは内側にひそむ思い

gifts

gifts
イメージサイズ:直径17cm 円形
額サイズ:26.8×26.8×3.5cm
素材:3mm板ガラス、アクリル絵具
価格:49,500円

 ガラス絵に取り組み始めた時から現在まで、イブラヒム氏は主に家をテーマに作品を作り続けてきました。家をテーマとする背景には、幼い頃に見た映画「ビルマの竪琴」でもちいられる歌「埴生の宿」があります。

「歌の中には、他人からすれば粗末な家であっても自分にとっては大切な場所であるという意味の一節があります。家は、自分らしくいられる場所の象徴。ただ住むためだけの入れ物ではありません。ガラス絵に取り組むにあたり、改めて『埴生の宿』の歌詞を調べ、心を揺さぶられて以降、家をテーマとしたガラス絵づくりに専念していくことになります」

 埴生の宿以外にも、唱歌や詩から作品の着想を得ることが多いといいます。

「唱歌や詩は短い言葉で紡がれ、決して説明的ではありません。だからこそイメージが膨らんでいきます。詩のその先を想像して、作品のヒントをもらったりしています」

生活を彩る作品を目指して

生活を彩る作品を目指して

 一昨年は、ガラス絵が盛んなポーランドを訪れました。そこで見たのは、ガラス絵が人々の生活の一部に溶け込んでいる光景です。

「ポーランドで、ガラス絵が家の中に飾られているのをたくさん見たことで、私の作品がお客様の手元に渡ったあとのことも考えながら作品を制作するようになりました。そう考えるようになってから、仕上がりがずいぶん変わってきたと思います」

 オンラインストアでご紹介する作品はどれも自分の作品が、誰かの手に渡り、見た時にホッと一息つけるような存在になってほしいと願いを込めながら作られた作品です。家に柔らかな灯をともすような作品で、生活に彩りを加えてみてはいかがでしょうか。

作品紹介

高木 啓伍
美術営業部 洋画・彫刻 バイヤー
イブラヒム恵美子氏 推しポイント

「ガラス」という一見、繊細で冷たく感じる無機物に手を加えることで、優しさや温かみのあるガラス絵に昇華するイブラヒム氏。
ガラス絵はキャンバスに描く絵画とは絵具を重ねる工程が逆であるということもあり、緻密な計算と卓越した技術を駆使してつくられる作品です。
「家=人」をコンセプトとして、制作当初から掲げているイブラヒムさんの作品はガラスの透明感がありながらも柔らかい色彩で、いつもの日常にホッとするような心地良さを与えてくれます。
初めてアートを購入する方にもぜひオススメです。

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