第一園芸だより お花のある生活を愉しもう~四季の暮らし・冬~

季節に応じた生花や鉢植えなどをご紹介いたします。
ご自宅でアレンジしやすい、活け方のポイントを新宿店市村店長に伺ってみました。

12月のおすすめ
シクラメン(11月下旬~12月上旬)
シクラメンは日本では室内で楽しむ冬の花鉢として親しまれてきた花ですが、もともとは地中海沿岸の山岳地帯の森林や岩の裂け目などに自生する植物と言われています。うつむきかげんに咲くのは雨から花粉を守るためとか。そんな姿から「内気」「はにかみ」といった花言葉が付けられたようです。
「置き場所」:日当りが良く、涼しい場所が適しています。
・冬~春の日中は、室内の日当りの良い窓辺などで管理。
・春、暖かくなってきたら、日当たりが良く風通しの良い戸外へ移動し、雨が直接当たらない場所に置きましょう。
・真夏は直射日光の当たらない、戸外の涼しい日陰に移動し、秋にはまた春と同じ場所に戻します。
・11月ごろ、最低気温が5℃以下に冷え込む前には、再び室内に取り込み冬に備えます。
「水やり」:鉢の形状によって、水の与え方が異なります。
・鉢底に穴のあいたタイプの鉢
土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。(球根や花・葉などに水が直接かからないように注意!)冬は暖かな日中に、夏は午前か夕方に与えることをおすすめします。
・鉢底の受皿に水を溜め、吸い上げて吸収するように設計された鉢
受皿に溜まった水量を見ながら水を補給します。(受皿ではない、二重鉢タイプのものは、水量が見えにくいので水切れに注意!)休眠させて夏越しをする場合、6~8月の休眠中は水を与えません。
ポインセチア(クリスマス)
クリスマスの時期に街を彩る真っ赤なポインセチアは、本来はメキシコなどの中南米が原産です。一見花に見える色づいた部分は“苞”(ほう)と呼ばれ、その中心にある粒状の部分が花になります。真っ赤な苞・緑の葉・白い樹液と、クリスマスカラーが揃い、さらに苞がベツレヘムの星を連想させることから、いつしかクリスマスにかかせない植物となりました。園芸品種として改良が進み、苞の色や模様、変わった咲き方の品種も多く見られるようになりました。
\長く楽しむためのポイント/
「置き場所」:冬の間は屋内で管理します。
寒さは苦手です。冬~春は南向きの部屋など明るい室内が向いています。花の咲いている間は10℃以上を確保し、日中は日当りの良い窓辺などに置くことをおすすめします。また暖房の風が直接当たる場所は避けましょう。夜間は窓からの冷気に当てないよう、厚手のカーテンを引くなど、窓際から離して置いて育てましょう。
「水やり」:水は株の根元に与えます。
葉に水がかかると病気が発生しやすく、色づいた苞(ほう)の部分に水がつくとシミになることがあるので注意しましょう。ポイントは、水が葉にかからないようにし、鉢底から流れ出るまでたっぷりあげます。鉢底から流れ出る水をきり、乾いたタオルを敷いて、約30分そのまま置き、時間が経ったらタオルを外してください。
しめ縄かざり・迎春生花(迎春の準備)
家を守ってくださる歳神様をお迎えする目印として飾られるお正月飾り。
お正月飾りは、12月13日の「正月事始め」以降なら、基本的にはいつ飾っても問題ないとされています。子孫繁栄の松・長寿の菊・富を招く千両など縁起物の花々をお好きな花瓶に活けるのもおすすめです。
「正月事始め」
年神様を迎えるための準備を始める日で、この日に行う大掃除を「すす払い」と呼びます。
近年は12月25日のクリスマスが終わった、26日以降に飾り始めるのが一般的です。
12月フラワーレッスン「しめ縄飾り」
しめ縄や松の葉など、縁起が良いと言われる素材を使ったフラワーレッスン。
開催日:2024年12月14日(土)
時間:午前11時~午後12時30分
定員:10名さま
参加費:11,000円
事前予約について
事前予約が必要となります。
※定員に達成した場合は、受付を終了させていただきます。
店頭、お電話または三越伊勢丹オンライストアにてご予約ください。
ご予約・お問い合わせ先:
□伊勢丹新宿店 パークシティ3 1階 第一園芸
□電話03-3352-8608 直通
※フラワーレッスンのご予約・開催状況については、伊勢丹新宿店<第一園芸> でご確認ください。
1月のおすすめ
球根植物(春花の到来)
寒さに負けず、いち早く花を咲かせる力強さで春を先取りしましょう。
厳しい寒さの中、球根に蓄えた養分だけで水栽培でも花を咲かせるヒヤシンスなどからは、球根がもつ生命力、力強さが感じられます。また球根植物の水仙は、日本やヨーロッパでは春を告げる花とも言われます。生命力あふれる球根植物と一緒に今年の厳しい寒さを乗り越え、春を先取りしませんか?
チューリップと香り豊かなスイートピー
<第一園芸>おすすめのチューリップとスイートピー。たっぷりのグリーンを合わせた春らしいフレッシュなブーケに。ちょっとした贈り物やご自宅用にもおすすめです。
チューリップは花のかたちが中近東の人々の頭に巻くターバンに似ていることから、トルコ語で「頭巾」を意味する「ツゥリッパ」から名前が付いたとか。多種多様な咲き方や色が存在し、花言葉も色によって異なり、赤は「愛の告白」、黄は「正直」、ピンクは「誠実な愛」、白は「新しい恋」、紫は「永遠の愛」と言われています。切り花でも光の方向に曲がりながら伸びるのがチューリップの特徴で、数日で10cm以上伸びる場合もあるとか。伸びて曲がったシルエットを活かした生け方も楽しめるお花です.
バラ(愛妻の日)
1月31日「愛妻の日」:パートナーへ日頃の感謝の気持ちを伝える花を日本愛妻家協会が英語のI(アイ)と数字の31(サイ)にかけて、毎年1月31日を「愛妻の日」に制定したのが始まり。愛妻という言葉は照れくさいですが、パートナーを笑顔に出来る絶好のチャンス。<第一園芸>では照れずに花に感謝の言葉を添えて贈るフラワーギフトのご提案をいたします。
情熱的な赤いバラを12本束ねたブーケは愛妻の日におすすめ。いつの時代も贈り物の定番であり続ける赤いバラをスタイリッシュなボックスにセットした、特別なギフトです。
2月のおすすめ
ラナンキュラス(バレンタインデー)
2月14日「バレンタインデー」:大切な方に贈るラブレターとして春らしい色合いの花を。
かつては女性から男性へチョコレートを贈る日とされていましたが、近年は男女問わず、恋人や家族など大切な人に対して贈り物をすることが増えてきました。もともと欧米ではバレンタインデーには男性が花を贈ることが多く、世界中で一番花が贈られる日といわれています。今度のバレンタインデーは貰う側からあげる側へ、きっと素敵なサプライズとなり忘れられない笑顔がみられるかも!
おすすめは「ラナンキュラス」画像は優しいピンク系のグラデーションになるような花色をチョイス。色や形もさまざまでまるで違う花のようなバリエーションの豊富さです。幾重にも重なるフリルのような薄い花びらからは繊細な印象を受けますが、イメージに反して丈夫で日持ちが良いことも魅力です。そんな魅力あふれる春限定の花、ラナンキュラスをバレンタインのギフトや春を待つ日常に取り入れてみませんか。
ちょっと早めのフラワーギフト(3月ホワイトデー)
クリーンでスタイリッシュ、インテリアにもマッチしやすいホワイトのブーケがおすすめ。お返しに迷った時や、サプライズで贈る時、2月14日のタイミングを逃した場合でも、お花はぴったりの贈り物です。
冬にぴったりのフラワーアレンジメント(ケーキ型)
プレゼントにもぴったりな、ケーキ型バージョンのアレンジメントの作り方です。ぜひトライしてみてください。
-
ステップ① 用意するもの
円形の容器(プラスチック製またはお菓子の缶など水が漏れないもの)、オアシス(容器のサイズ分)、生けたいお花。 -
ステップ② オアシスを敷き詰める
水に浸したオアシスを容器の高さの4分の3くらいまで敷き詰める。
ステップ③ 葉部分を敷き詰める
周りからオアシスが見えないように丁寧に長さを揃えて周囲を敷き詰めていきます。オアシスの根元付近までしっかりと。
ステップ④ 花を敷き詰める
花を時計回りに、真ん中部分を残しながら、花の高さを揃えて敷き詰めていきます。切り方は水に触れる表面積を広くするため斜めにカットするのがおすすめ。周りの花(種類や色)がかぶらないように気をつけましょう。あらかじめ決めておくとスムーズにいきます。
-
出来上がり
-
リボンかけ
お好きなリボンや、メッセージカードなどで、綺麗に仕上げましょう。
-
<第一園芸>
オリジナルフラワーギフト(ケーキ型バージョン・赤)
左:11,000円
右:5,500円
□伊勢丹新宿店 パークシティ3 1階/第一園芸
<第一園芸>胡蝶蘭
「ミディ胡蝶蘭」と「大輪タイプの胡蝶蘭」の大きな違いは、全体のサイズです。花の大きさだけをみても、ミディ胡蝶蘭は大輪タイプの半分程度の大きさしかありません。高さも大輪の小振りなサイズよりも小さく、どのような場所にも飾れます。
\長く楽しむためのポイント/
「置き場所」:屋内の明るい場所で!
一年を通して直射日光を避けた明るい場所に置きましょう。窓辺などに置く場合には、レースのカーテン越しなどが理想です。直射日光があたると、早く花が終わってしまう原因になります。本来の自生地は、高温多湿ながらも、風通しの良い、樹木や岩場などに直接根をはり出した状態で着生しています。冬の寒さには弱いので、最低温度は15℃ぐらいまでに。乾燥が進んでしまうのでエアコンの風が直接あたらないように注意します。
「水やり」:秋から冬の低温時期は水やりは控えめに!
この時期はやや乾かし気味に管理し、水やりは午前中に行うことをおすすめしています。夕方や夜間など冷え込む時間帯での水やりは、植物にダメージを与える場合がありますので避けましょう。胡蝶蘭は土ではなく、水ゴケやバーク(木製チップ)といった植え込み材で植えられていますので、表面上は乾いているように見えてもポットの中は湿っている場合があります。植え込み材の表面が乾いているのを確認してから、さらに2~3日置いてからの水やりで十分です。暖かくなる5月~9月までが、一番の成長期です。この時期は鉢の中が乾いたら、株の根元より鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。
-
手前がミディ胡蝶蘭。奥が大輪胡蝶蘭。

<第一園芸>ではお祝い札やカードなどを無料にて承ります。お誕生日など、ご用途に応じてお作りすることも可能です。
□伊勢丹新宿店 パークシティ3 1階/第一園芸
□電話03-3352-8608 直通
※詳しくは係員におたずねください。
伊勢丹新宿店<第一園芸>ショップニュース
詳しくは
家で育てているオリーブの実がようやく色づいてきました。
オリーブは自家受粉(自分の花粉で受粉し実をつけること)ができないため、ほかのオリーブの花粉で受粉させる必要があります。
今年は100個ほど実をつけることができました!
塩漬けにしてお酒のおつまみにしようと、今から楽しみです。