8月 ICHIDA’S COLUMN
~人生をかえた本(後編)~

「新宿0丁目商店街」一田 憲子さんのマンスリーコラム 8月 人生をかえた本(後編)のメインビジュアル

私が、伊勢丹新宿店のアシスタントバイヤー 原田 陽子さんと出会ったのは、2009年に出した「暮らしのおへそ」の別冊「おへその旅」というムックがきっかけでした。この本のコンセプトは「持って帰れる旅、はじめませんか?」

「はじめに」には、こんな風に書きました。

「旅をしたあと、家に帰ってみると
当たり前だった日常が、新鮮な発見で輝き始めるはず。
新しい扉を見つける旅は、その場で終わることなく
自宅へと『持って帰れる』旅。
『いつも』を変えてくれる旅なのです」

8月 ICHIDA’S COLUMN ~人生をかえた本(後編)~の「おへその旅」の画像

「ブルートレインで洞爺湖へパンを買いに行く」、「仏像と出会う」、「はじめての山登り」、「朝を見つけに出かける」など、いろんな旅を取材したなあ〜。

去年から、なかなか「旅」に出ることは難しくなってしまったからこそ、自由にどこへでも行けて、新しい扉を開けることができるのはどれほど尊いことなのかが身に染みる昨今です。この本を読んで、「イチダさんに会いたい」と訪ねてきてくれたのが原田さんでした。
本の中の物語、という見えない世界は、人と人をつなぐ力持っています。

前回から、伊勢丹で働く方々に「人生を変えた本を1冊持ってきてください」とお願いをして、本を手にしながらインタビューをさせていただきました。直接その方のお話を聞くのも楽しいけれど、「本」というもう一つの世界を間に挟むことで、その方が見つめているものが見えてきました。本と人が語る物語、第2弾をお届けします。

1.6階 森田 浩二さん 子供雑貨バイヤー

選んだ本「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ)

6階 森田 浩二さん 子供雑貨バイヤーの選んだ本「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ)の画像1

入社以来、ずっと子供周りの仕事をしていた森田さん。店頭での販売、販売マネージャーを経て、今はマーチャンダイジング部で、ランドセルの企画や、お受験のための洋服など、子供領域に関するプロモーションを担当しているそうです。さらに最近では新しく、教育などのコンテンツで、百貨店を子育てのプラットフォームに使ってもらおうと、新しい取り組みを計画しています。

大学時代は福祉の勉強をしていたそうです。児童福祉施設などで実習を積んだものの、洋服にも興味があった上、もう少し広い世界で働いてみたいと、就職では百貨店を選んだのだとか。

「『人の役に立つ』という意味では、どのような環境でも根本は変わらないかなと思います。伊勢丹に入ってみて分かったのは、僕はファッションというものより、もう少し『変わらないもの』が好きだということです。ファッションでも割とオーセンティックなものが好きですし、お子さまの健やかな成長を願うのは、いつの時代も変わらないこと。そのお手伝いができることはとてもやりがいのある仕事だと感じています。」

最近、第一子が生まれたばかり。
「売り場での見方がすごく変わりましたね。今までも自分がフロアに子供を連れてきたら・・・という目線では考えていましたが、やっぱり想像の範疇を超えていないところがありました。それが実体験とつながると、とてもいい提案ができるのでは?と思っています」

最近では、コロナ禍で苦労しながらも、ランドセルをずらりと並べて、子供たちに背負ってもらいゆっくり選ぶことができる、というイベントを開催したばかり。

そんな森田さんが選んだ本がパウロ・コエーリョ作の「アルケミスト」です。

6階 森田 浩二さん 子供雑貨バイヤーの選んだ本「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ)の画像2

「この本に出会ったのはちょうど大学3年の頃でした。ちょうどその頃、スペインにある『サンチャゴ・デ・コンボステーラ』という巡礼路を歩いて旅したんです。フランスから入って、700キロぐらいを1カ月ほどかけて歩きました。途中『アルベルゲ』と呼ばれる宿泊施設に泊まりながら、日本のお遍路さんみたいに旅をするんです。その経験とこの本が少しつながっていて・・・。
道中で、一人のドイツ人と出会って、彼と一緒に旅をしていました。彼は英語もドイツ語もスペイン語も話せたので、通訳をしてもらったり、すごく頼りにさせてもらったんです。ところが、途中で彼が足に怪我をしてしまって一緒に回れなくなって・・・。僕はすごく心細くて、不安の中で旅を続けていたら、15日か20日目に、ばったり再会したんですよ」

「アルケミスト」は、街に住んでいた少年が、いろんな世界を見てみたいと羊飼いになって旅をするというお話です。旅の中で、「本当に自分のやりたいことに耳を傾けなさい」とアドバイスをされ、エジプトのピラミッドを目指すようになります。道中いろんな人に騙されたり、痛い目にあったり。何度もくじけそうになるけれど、その度に「本当にやりたいこと」を思い出し、諦めずに前に進んでいきます。

「ずっと自分の力で何かを成し遂げるって、主体的なことだと思っていました。でも、この本を読んだときに、いろんな人に助けられて自分がある、ということを知ったんです。そして本の内容が、旅での『助けられた』経験とリンクして、その後の自分の軸をつくってくれました」

伊勢丹に就職して、その「軸」はどんな風に仕事に作用したのでしょう?

6階 森田 浩二さん 子供雑貨バイヤーの選んだ本「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ)の画像3

「バイタリティのある方がすごくいっぱいいるんです。そして、頑張っていれば、どんなに困っていても最後の最後に助けてくれる人がいる、と信じることができます。若手のときに、上司が『恐れずにやってみろ』と言ってくれたことがあります。もし、ミスをしてもきっと救ってくれる・・・。そこを期待しちゃいけないと思うけれど、その安心感はすごいですよね。自分が何かをやり遂げようとしてこそ、助けてもらえるんだと思います」

子供フロアのチームでも、メンバーはそんなに多くないからこそ、みんなが協力してコミュニケーションをとる風土が育っているのだとか。
「自分のチームだけではなく、ほかのチームといろいろとミーティングをしたり、情報交換をしたり。そういうことは意識しているかもしれません」

伊勢丹の社員さんのお話を聞いていると、よく出てくるのがこの「チーム」という言葉です。私は、サラリーマンの世界とは、「俺が出世してやる!」という競争社会なのかと思っていました。でも、伊勢丹のみなさんは必ず「チームでやる」とおっしゃる・・・。百貨店という大きな世界の中では、一つのプロジェクトを動かすには、一人の力では難しい。だから、自分が持っていない力を隣の人から借りる・・・。そういう文化が育っていることは、なんて素晴らしいんだろうと思いました。

「アルケミスト」と「サンチャゴ・デ・コンボステーラ」の巡礼路と、伊勢丹のランドセル売り場は、どこかでつながっているのかもしれません。

伊勢丹新宿店 BABY&KIDS 公式インスタグラム @isetan_shinjuku_baby_and_kids

2.7階 下 和宏さん 特選きもの、和装小物 バイヤー

選んだ本「陰翳礼讃」(谷崎 潤一郎)

7階 下 和宏さん 特選きもの、和装小物 バイヤーの選んだ本「陰翳礼讃」(谷崎 潤一郎)の画像1

インタビューの時間になり、扉から現れた下さんは、さっそうとした着物姿で驚きました。「風呂敷に入れて持ってきて、朝会社で着替えました」とにっこり。普段はバイヤーとして仕事をし、土曜日だけは着物姿で店頭に立つそう。

ご両親がお茶を嗜み、下さんも幼い頃からお茶に触れる機会が多かったのだと言います。大学で茶道部に入ったのを機に、日本文化の着物に夢中になりました。

だったら呉服屋さんに就職するという手もあったのでは?と聞いてみると・・・

「それも考えたんです。でもやっぱり伊勢丹がキラキラ光っていて・・・。呉服もどんどん新しいことを手掛けていました。業界に入ると、ガチガチに固まってしまいそうだけど、伊勢丹なら面白いことができるかも、と思ったんです」と下さん。

ところが、最初に配属になったのは婦人服。<バーバリー>や<アクアスキュータム>など、トラッド系のブランドを長く担当していました。毎年呉服売り場への転属希望を出し、ようやく10年後に念願の呉服売り場へ。

着物の何が1番好きなのでしょう?

「やはり背景にある日本文化ですね。柄や色にはストーリーが必ずあって、それを身に着けることで、自分の気持ちがちょっと上がる・・・。洋服の世界ではミニマムなものが流行っているけれど、着物は柄と柄をぶつけるんです。色の対比も楽しいですし」

今は着物に興味を持ってもらう人の裾野を広げようと、元<エルメス>のデザイナーとコラボして着物の枠を超えた提案をするなど、新たなチャレンジを続けているところです。

そんな下さんの「人生を変えた本」とは・・・。
着物の袂から出してくれたのは、谷崎 潤一郎作の「陰翳礼讃」です。

7階 下 和宏さん 特選きもの、和装小物 バイヤーの選んだ本「陰翳礼讃」(谷崎 潤一郎)の画像2

「大学時代、まさにお茶にハマっているときにたまたまこの本に出会いました。『日本家屋は陰があり、陰を喜びとする』。そんな内容に、まさに『これだ!』って目から鱗でした。それまでの生活って、光があることが当たり前で、陰を取り除こうとしていました。なのに『陰にこそ美がある』という考え方に驚き、感動しましたね。あのね、西洋のおばけには足があって半透明なんです。でも日本のおばけには足がない。西洋がすべてをつまびらかにする文化だとすると、闇の中に隠してしまうのが日本の文化なんです。感覚が違うんですね。確かにそうだなあと思って」

でも、そういう「陰」の文化を、百貨店の中で伝えていくのは難しそう・・・。

7階 下 和宏さん 特選きもの、和装小物 バイヤーの選んだ本「陰翳礼讃」(谷崎 潤一郎)の画像3

「確かにそれは難しいですね。でも、我々は、日本人としての美意識にもっと自信を持っていいのではないか?良い悪いは別として、胸を張って美しいものを美しいと言えばいいんじゃないか。この本によってそういう自分の基軸というか、ベースができたと思います」

今は、京都や新潟、九州、そして沖縄と、着物の産地を巡ってバイイングをする日々。

「好きなことばかりをやっていても受け入れられません。その葛藤やジレンマは常にあるけれど、やっぱり伝え続けていくことが大事かなと思っています。百貨店って、店頭スタッフとバイヤーが一緒にいるからこそ、すごく楽しいんですよ。ときには店頭スタッフから『どうしてこんな売りにくいもの仕入れてきたの!』って叱られることもあるんです。でも、そういう切磋琢磨があるからこそ、自分が仕入れてきたものを一生懸命説明するし、店頭に立って、お客さまに伝える。その中でお客さまに『伊勢丹に来ると楽しいものがあるね』って言っていただけたら嬉しいですね」

光があるからこそ陰の美しさに気づき、陰があるからこそ光の明るさが心に染みる・・・。違いを排除するのではなく、違いの中から学ぶことが大事。二つの相反する価値観の中から立ち上がる、新たな発見をお客さまにお届けする。百貨店というキラキラとした空間の中に、凛と立つ下さんの着物姿が、そんなワクワク感を伝えているようでした。

ISETAN KIMONO CLUB 公式フェイスブック @isetankimonoclub

3.熊谷 貴利さん 婦人営業部 営業部長

選んだ本「星の王子さま」(サンテクジュペリ) 「三国志」(吉川 英二)

熊谷 貴利さん 婦人営業部 営業部長の選んだ本「星の王子さま」(サンテクジュペリ) 「三国志」(吉川 英二)の画像1

お仕事はどんなことをされているのですか?と聞くと「部長をさせていただいています」と熊谷さん。「部長ってどういう仕事ですか?」とさらに聞いてみると・・・。「みんなの夢を実現させてあげること」という答えが意外でびっくりしました。
百貨店は、いかにものをたくさん売るかが勝負なのだと思っていました。なのに「みんなの夢」だなんて・・・!

「働いている一人ひとりが実現したいことが必ずある。それをうまくつなげてサポートするのが仕事かなと思っています。そのためにはまず、一人ひとりを知らなくちゃいけないですよね。その人が何をしたいのか、何に困っているか」

アシスタントバイヤーの原田 陽子さんいわく、「熊谷さんは若い時から朝礼ですごく熱く語ってくださるんですよ!」。ところが学生時代は、人前で話すことが苦手だったそうです。

「アルバイトでも、陰の仕事っていうか表には出ない仕事を積極的に選ぶタイプでした。ましては人前で話すなんて1ミリもできない。手が震えるっていうタイプだったんですよ。『伊勢丹』に就職して一番成長したな、と思うのは、『思っていることを話せるようになったこと』『自分を表現できるようになったこと』かな」
今は、「話す」ということをとても大事にされているのだとか。

「原田さんの言う通り、僕は朝礼での話が長いんです(笑)。思ったことをいっぱい話しちゃう。そうやってちゃんと伝えていかないと、その先にいる人が動けないんですよね。結局僕たちは、自分一人では何もできないですから」

「一人じゃ何もできない」のはなぜなのでしょう?

「それは、僕たちが自分でものを作っていないからです。誰かからものをお借りして、それをお客さまに渡すというのが百貨店の仕事です。お借りするためにも、売るためにも、『関係性』が必要なんです。自分たちでは作れないからこそ、協力してもらわなきゃいけない。そうすると、やっぱり思いに共感してもらって、『一緒に行こうよ』『一緒に進もうよ』と声をかけないと実現できないんです」

そんな熊谷さんが選んだ本は2冊。
1冊目は、サンテグジュペリ作の「星の王子様」です。

熊谷 貴利さん 婦人営業部 営業部長の選んだ本「星の王子さま」(サンテクジュペリ) 「三国志」(吉川 英二)の画像2

「小学生の頃にも読んでいるんですけど『なにこれ?つまんね〜』って思ってたんですよね。小学生の自分には深い内容が理解できませんでした。それが、結婚式の日に、妻の主賓の方がメッセージの中で、この本の一節を引用して話してくださったんです。それが『愛とはお互いを見つめ合うことではなく、同じ方向を見つめることである』というもの。その言葉がすごくフィットしました。当時、世の中には『価値観が一緒でなければいけない』っていうムードがあったんです。でも僕は、趣味の話をしても、何を美しいかという価値観にしても、一緒の人なんていないなと感じていて。そんなときに『見つめ合うことではなく、同じ方向を見つめること』という言葉が腹落ちしたんですよね」

これは、今仕事をする上でも大切なベースになっているのだと言います。

「イベントとか催事とか、商品展開を通して、『何をお客さまにフィードバックしたいか』『何を実現したいか』『どんな夢を作っていきたいか』ということについて、同じ方向を見つめると、仕事も多分うまくいくのだと思います」

もう1冊が、吉川 英二作の「三国志」です。

「小学校、中学校、高校と、どっぷりハマった本です。自分自身が思う『正義』とか『人の上に立つ人のあるべき姿』とか、『理想の人物像』や『ヒーロー』が、全部詰まっているという本です。
劉備 玄徳という人が主人公なんですけど、夢を実現できず途中で死んじゃうんですよ。大した力もなく、闘う力もなく、頭もそんなに良くない。だけど、夢を語り人を惹きつけ、人としての魅力みたいなものは、すごくある人なんです。その魅力があることで、武力を持っている人や、知力を持っている人が、その人のところに集まってきて、それでみんなが支え合って、国をつくっていくんです。この本を読んで、僕は自分の中にすごい力がなくても、すごく頭が良くなくても、上に立つ人間には『魅力』っていうものが大事なんだって知ったんです」

熊谷 貴利さん 婦人営業部 営業部長の選んだ本「星の王子さま」(サンテクジュペリ) 「三国志」(吉川 英二)の画像3

「伊勢丹」の営業部の部長という肩書から、私は勝手に「俺が天下とってやるぞ」というギラギラしたイメージを描いていました。でも、それは大いなる誤解だったよう。

「『自分が』と前に出ることよりも、それをやることによって、何を成せるのかとか、何の意味があるのかということを大事にしたいと思っています。『星の王子様』が教えてくれたのは『前を向く・同じ方向を向く』ということでした。『三国志』で知ったのは、『多様な個性をまとめてチームを作る』という視点でした。その二つが百貨店で働いていくには必要なんだと思います」

8月 ICHIDA’S COLUMN ~人生をかえた本(後編)~のまとめ画像1

熊谷さんを筆頭に、今回お話を聞いた7名の方に共通していたのが、「チーム」で働くという姿勢でした。そして7人が選んでくれた8冊の本は、どれもが「幸せを手渡すこと」を語っているようでした。「百年の孤独」は、絶望の向こう側に幸せを求め、「アルケミスト」は何かを求め続けた後に、誰かが差し伸べてくれる手を語り、「陰翳礼讃」は、光と陰という相反するものがあるからこそ見えてきた「美」を指し示す・・・。

たくさんの人が働く百貨店では、いろいろな価値観が交差しています。それを「対立」ととらえずに、「違いがあるからこそ、自分の手の中に何があるかが見えてくる」と生かす・・・。巨大な売り場だからこそ、互いの力を信じ、隣の人に助けてもらい、自分も誰かのために動く。「自分ができること」を差し出し、「誰かができること」を受け取る、という「交換」の中で、1+1=2以上の魅力が立ち上がることを教えていただきました。

8月 ICHIDA’S COLUMN ~人生をかえた本(後編)~のまとめ画像2

「おへその旅」が結んでくれた原田さんとのお付き合いも10年以上が経とうとしています。

「この本で、『トゥジュー』のデザイナーの注連野 昌代さんが韓国に白磁を買いに行ったり、器作家のイイホシ ユミコさんが、美術館を訪ねたり。その様子を見て、『ああ、私の知らない世界がまだまだいっぱいある!』って思ったんですよね。それから、香港とフランスという二つの国に絞って、何度も行くようになったんです。私も『ものを選ぶ目』を持ちたいって思って」

本を読むたびに知るのが、この「私の知らない世界はまだまだたくさんある」という想い。そして、おそらく百貨店で働く人はみな、お客さまに「まだ見ぬ世界を伝える」役目を担っているような気がします。読書とお買い物は、「扉を開ける」という共通のお楽しみを持っているのかもしれません。

8月 ICHIDA’S COLUMN ~人生をかえた本(後編)~の次回予告画像

文・一田 憲子さん
ライター、編集者として女性誌、単行本の執筆などを手がける。2006年、企画から編集、執筆までを手がける「暮らしのおへそ」を 2011年「大人になったら、着たい服」を(共に主婦と生活社)立ち上げる。著書に「日常は5ミリずつの成長でできている」(大和書房) 新著「暮らしを変える 書く力」(KADOKAWA) 自身のサイト「外の音、内の音」を主宰。http://ichidanoriko.com

写真・近藤 沙菜さん
大学卒業後、スタジオ勤務を経て枦木 功氏に師事。2018年独立後、雑誌、カタログ、書籍を中心に活動中。